「保育園、内定もらった~!」と喜んだのは束の間。

「我が子が手元から離れることが心配」「慣らし保育期間で子供が慣れなかったらどうしよう?」など不安に思うママは多いと思います。

うちの子も慣らし保育の際に、園の先生から「泣くことは当たり前です。たくさん泣いてもらって結構ですよ」と言われたとき、ほっとしたのを覚えています。

そこで「慣らし保育とは何か?」また「期間とスケジュールは?」「その間の仕事はどうするの?」「お子さんの心のケア」について私の経験をもとに紹介します。

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慣らし保育とその必要性

慣らし保育とは?

お子さんが新しい環境(保育園)に慣れるまでの期間のことをいいます。

保育園に入園すると、まずは短時間の保育から始め、徐々に時間を増して慣らしていくケースがほとんどです。園によっては、初日は「親子一緒に園で遊ぶ時間」を設ける園もあるようです。

また、慣らし保育中の先生たちは「ミルクや水分をしっかりとれるか、おしっこや排便ができるか、お昼寝などの休息ができるか」という点を見る場合が多いようです。

入園の際に抱く不安の解消や、今後の生活の見通しを立てる重要な期間になります。

慣らし保育の必要性

突然、大好きなママから引き離され、知らない世界に連れて行かれるお子さんの気持ちを考えるとあったほうがいいかもしれません。また、慣らし保育を行っておくと、ママがお子さんの園での状況を把握しやすいかと思います。

保育士さんとママの連携がスムーズになると、信頼関係ができ、お子さんも安心して過ごせる場所になりますよね。また、ママが保育園に慣れるということも、慣らし保育の目的の1つでもあります。



既に保育の経験があるお子さんであれば、慣らし保育なしでも大丈夫かもしれません。

また、ママの仕事の復帰状況(育休明け・転園)によって、慣らし保育ができるか、できないかも変わってくると思います。

それどころではなく、今すぐにでも働かなければならないというママも中にはいますよね。

慣らし保育が当たり前のような時代にはなってきていますが、絶対に必要ということではないと思いますので、園に相談してみるのもいいと思います。

慣らし保育はいつまで?期間とスケジュールは乳児・幼児でも違ってくる

期間

園の方針や自治体で異なると思います。

ほとんどの保育園では1週間から2週間程度で、慣らしていくことが多いようですが、月齢によっても違いがあります。

  • 0~2歳の乳児クラス:1週間~2週間程度
  • 3~5歳の幼児クラス:3日~1週間程度

また、ママの仕事の都合によって慣らし保育期間が、0日のお子さんもいます。逆に、入園してすぐに流行りの病気をもらい、慣らし保育期間が1ヵ月近くかかったというお子さんもいます。



ちなみにうちの上の子の場合は、2歳入園で、1週間の慣らし保育期間でした。下の子の場合は、1歳入園で病気を挟んで、2週間以上の慣らし保育期間になりました。

病気や性格など、色々な要因も関わってくると思います。

何日から何日までという決まりもないので、お子さんの様子を見ながら調整していく方向が大切なのかもしれませんね。

イレギュラーのケースになりますが、ママが保育期間0日ということに気が引けて、3月中に何週間か一時保育を経験させるという例もあるようです。こちらのケースは、園との兼ね合いもありますので、事前にしっかり相談してみてください。

スケジュール

保育園によって、基本的に提示されたスケジュールに沿って行っていく園と、ママと先生と相談しつつ、自由に進めていく園の2種類があるようです。

・0~2歳の乳児クラス
初めの3日間は1~2時間程度の保育から始まり、4日目は午前保育、5日目は給食終了時まで、6日目はお昼寝終了時まで、7日目で15時~16時まで、それ以降、1日保育とゆっくりと段階を踏んで慣らしていくケースが多いようです。

・3~5歳の幼児クラス
初日は1~2時間程度の保育から始まり、2日目は午前保育、3日目は給食終了時まで、4日目以降、1日保育と段階を踏んでいくケースが一般的なようです。



幼児クラスになってくると、だいぶ言葉が理解できるようになります。その辺も考慮して、乳児さんクラスより短めのスケジュールになっているかと思います。

あくまでも参考のスケジュールですので、この通りに行かなくても心配はいりません。先生と話し合う機会さえあれば、何かと助けてくれると思います。

慣らし保育期間中のママ・パパの仕事はどうする?育児休業と復職の場合

育児休業中の入園の場合

都市部での自治体の認可保育園の場合ですが、入園月の翌月初日までの復職を保育園入園の条件としているところが比較的に多いようです。

つまり、4月1日入園なら、翌月5月1日に復職していることが条件になるのです。よって、慣らし保育を終えて復職日を5月からにするというママが増えてきているようです。

慣らし保育期間のことを考えつつ、育児休業を利用し、復職日については会社と早めに相談することをおススメします、

規定の育児休業期間を過ぎてしまう場合は、慣らし保育期間は有給制度を利用する、もしくは早退や欠勤扱いで対応するケースが多いようです。

すでに復職していて転園の場合

すでに認可外保育園や保育ママなどに預けていて、後に認可保育園の入園が決まったという場合、または引っ越しや転勤で転園する場合は、ママやパパがすでにフルタイムで働いていることがほとんどです。

こういった場合、夫婦で協力して交代で休みを取ったり、慣らし保育期間だけ祖父や祖母、または親戚に送り迎えをお願いして乗り切るケースもあります。

また、実家が近くにない、周囲の協力がない場合は、ファミリーサポートなど地域のサポート制度に登録しておいてもいいかもしれません。

ちなみに、私もファミリーサポートを利用しました。

自治体によって違いもあると思いますが、そこまで利用料も高くないので、ありがたい限りでした。いざ、何かあった場合のことを考えて、登録だけしておくのも心強いです。

園によって違いがあると思いますが、うちの子の保育園はファミリーサポートの送り迎えを受け入れてくれていました。

そういった地域のサポート制度や、入園先の保育園の規定を調べてみてもいいと思います。

お子さんの心のケア

保育園に通い始めると、家で情緒不安定になってぐずぐずしたり、うまく話せないお子さんはママに当たり散らしたりすることも…。子供ながらに、ストレスを抱え込んでいるのかもしれません。

ママも慣れない仕事復帰と、育児の両立で疲れもあるかと思います。生活に追われ、業務的になってしまうこともありますよね。

「いつ子供と遊んであげればいいの?」「子供を犠牲にまでして働く必要あるの?」と悩むママもいるかもしれません。

しかし、ちょっとした場面でコミュニケーションやスキンシップをとる時間はあります。寝る前に読み聞かせをするだけでもいいと思います。

ほんの少しの時間でもお子さんと一緒にいれる時間を大切にしてみてください。



ちなみに、うちの場合はお風呂の前に「こちょこちょゲーム」してスキンシップをとっていました。

また、コミュニケーションは保育園の送迎中がほとんどでした。今では送迎中の会話が、自分の落ち着くアイテムになっているようです。

それでもお子さんの顔が曇っていたら、保育園の先生に相談することをオススメします。

先生は保育のプロです。解決の糸口をたくさん知っています。どんどん相談して、ママの悩みもスッキリさせてくださいね。

まとめ

慣らし保育期間中に早く慣れないといけないと思うかもしれませんが、気にする必要はまったくありません。

大人でも、初めての人と一緒に寝たり、食事したりするのは緊張するものです。

うちの下の子は、慣らし保育期間に「夜泣き」が発生し、1ヵ月ほど続きました。忙しくて時間が取れなかった日は、寝る前だけでも「大好きだよ」と伝え、なるべく不安を取り除けるように促しました。

たくさん愛情を注ぎ、回数を重ねることによって、時期に慣れてくれると思います。気が付いた頃には、子供はどんどんたくましくなっています。

「もうお迎え来ちゃったの?」と言われる日が来るかもしれません。「慣らし保育期間」いつか笑い話になる日がやってくることを願っています。