妊娠すると家族全員が待望の新しい命の誕生に心を躍らせますが、妊婦であるママは喜びと同時にだんだんと重くなっていく体で、色々と準備が必要になります。
出産後1カ月は母体を安静にすることが必要とされているため、家事や育児をサポートしてもらえる里帰り出産を予定している妊婦さんも多いのではないでしょうか?
里帰り出産は色々と家族にサポートしてもらえる代わりに、普段生活している場所と出産・育児をする場所が異なったり、検診を受ける病院と産院が異なったりするために、通常よりも入念な準備が必要となります。
今回は、そんな里帰り出産のための準備について、準備リストを交えながらご紹介します。これから里帰り出産を予定されている妊婦さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
里帰り出産の準備はいつから始めればいい?
里帰り出産をするには、まずは産院を決めなければなりません。各産院のホームページ情報や地元の評判などをもとに、自分や家族の考え方に合う産院を選ぶようにしましょう。
例えば、無痛分娩の可否や女医の有無、食事はおいしいか、個室はあるか、など、出産と産後の入院には様々な考え方がありますので、病院によっても色々と特徴があります。
妊婦検診は自宅の近くなどで既に通っていると思いますが、遅くとも妊娠中期に差し掛かる5カ月頃までには産院を決定し、検診に通っている病院から紹介状を書いてもらう必要があります。
通常、出産する産院には妊娠中期に一度訪れ、母体と胎児の状態を検診してもらったり、里帰りのタイミングやその後のスケジュールを助産師さんと打合せします。
緊急事態に備えて出産する産院のシステムや設備をゆっくりと知るチャンスなので、必ず中期ごろには訪れるようにしたいものです。
里帰り出産に必要な持ち物は?リストをチェックして準備を万全に!
妊娠中期ごろまでに産院の手配が終えられたら、次は里帰り出産に向け今住んでいる自宅と里帰りで持ち帰る荷物の準備をします。
マタニティ用品や赤ちゃんグッズなどは新しく買いそろえる必要があるため、なるべく余裕を持って用意を始めると焦ることがないと思います。
では、準備するものについてリストで説明していきます。
<自宅で準備するもの>
- ベビー布団(必要な場合はベビーベッド)
- ベビー衣類入れ(タンスや収納ケースなど)
- 赤ちゃんをリビングで寝かせておくもの(クーファンやバウンサーなど)
- バスチェア(大人が一人でお風呂に入れないといけない場合)
- オムツ
- ミルク
- バスタオル数枚(赤ちゃんを寝転がせておく際などに必要)
- ハンドタオル数枚(赤ちゃんの枕にしたり体を拭いたりする際に必要)
- おもちゃ(月齢に合ったものを選ぶ)
- チャイルドシート(車を日常生活で使う場合)
自宅に和室がありそこで赤ちゃんとママが一緒に寝られる場合は、ベビー布団があればベビーベッドが必要ありませんし、日中のリビングで布団を敷いて赤ちゃんを寝かせられる場合は、バウンサーやクーファンも必要ありません。
また、お風呂グッズですが、パパがお風呂に入れてママが受け取れる場合などは、バスチェア―を用意する必要はありませんが、パパの出張や帰りが遅くなる場合に備えて、ママが一人でお風呂に入れる場合には、バスチェア―があるとママが頭や体を洗っている間に座らせておけるので活躍します。
その他に、お風呂に敷いてその上に大人が座れるバスマットがあると、赤ちゃんを脚に乗せ、安定して体を洗うことが出来るので便利ですよ。
<里帰り時に持ち帰るもの>
【ママ用】
- マタニティウエア(授乳や入院時のために、前開きのものが3~4枚)
- 授乳用ブラジャー3~4枚
- 産褥用ショーツ3~4枚
- バスタオル数枚
- ハンドタオル数枚
- 歯磨きセット
- カーディガンなどの羽織物
- スリッパ
- 母子手帳
- 診察券
- お薬手帳
- 健康保険証
- 印鑑(シャチハタではなく認印)
- 出産費用(数十万円用意していると安心)
- 検診を受けていた産院でもらった書類類(出産する産院で見せる場合あり)
あると便利なものは・・・
- ビデオやカメラ
- カイロ(冬は陣痛が進みやすくなる場合も)
- 口にしやすくかつカロリー摂取できる飲食物(陣痛時にあるとエネルギー源に)
- ストローマグやペットボトル用のストロー(陣痛時に飲みやすくなる)
【ベビー用】
- 短肌着3~5枚
- 長肌着1~3枚
- コンビ肌着2~3枚
- ツーウェイオール2~3枚
- 哺乳瓶
- ミルク
- オムツ
- おしり拭き
- 麺棒(ベビー麺棒は赤ちゃんの耳の奥に入りすぎてしまうため不向き)
- ガーゼハンカチ数枚(赤ちゃんのよだれや体を拭く)
- ベビーバス
- ベビー用ソープ
- バスタオル数枚
- ハンドタオル数枚
あると便利なものは・・・
- 体温計
- 湿温度計
全てを里帰り前に揃えてしまうと、荷物がかなり多くなってしまうため、里帰り先の近くで購入できるものは、里帰りしてから揃えられることをお勧めします。
そのためにも、実家先の近くに赤ちゃん用品店をみつけておくと便利です。近くにない場合は、ほとんどのものがネット通販やカタログ通販で入手出来ますので、チェックしておくと便利ですね。
出産や産後の入院で必要なものはそれぞれの産院で微妙に異なるため、事前に持ち物や産院が準備してくれるものなどを病院側に確認しておくようにしましょう。
里帰り出産の期間はどのくらいがベスト?
里帰りするタイミングですが、働いている妊婦さんは出産予定日の前後8週間が産休と決まっているため、8週間前から仕事をお休みする人が多いと思います。
仕事が休みになってから自宅や里帰り出産の本格的な準備が始められると思うので、おおよそ予定日の1カ月前あたりには里帰りが出来るのではないでしょうか。
また、予定日の1カ月前である臨月に差し掛かると、2週間に1回だった妊婦検診が1週間に1回と頻度が上がるため、働いていてもいなくても、臨月に差し掛かった頃には里帰り先へ帰省し、産院の近くにいる方が便利です。
また移動による体への負担も少なくなりますので、可能であれば予定日の1カ月前には里帰りを済ませておくようにしましょう。予定日の1~2週間前に入ると、いつ生まれてもおかしくない状態になるため、安全なお産のためにも、臨月に入ったらなるべく早く里帰りするようにしたいです。
産後ですが、一般的には産後1カ月は母体を安静にする必要があります。安静にといってもお母さんは24時間、授乳やおむつ替えなど、慣れない赤ちゃんのお世話で寝る暇がないほどですので、家事は家族に任せることが望ましいです。
産後に家事などのサポートが受けられることは、里帰り出産の最大のメリットでもあるため、可能であれば少なくとも産後1カ月は里帰りされることをお勧めします。
まとめると、里帰り出産の期間は、産前の1カ月と産後の1カ月でトータル2カ月程度がお勧めになります。
里帰り出産に書類や手続きはいるの?
里帰り出産をする場合に必要な書類や手続きは、産前と産後の大きく2つに分けられます。まずは産前の手続きからご紹介します。
<産前の書類や手続き>
- 紹介状
里帰り出産で産前に必ず準備しないといけないのは、検診を受けていた病院から出産する産院宛に書かれた紹介状です。里帰り出産をする旨を検診を受けた病院に伝えると準備してくれますので、忘れずに持参するようにしてください。
また、各病院が保健制度に入っていたりするので、その書類がある場合は念のため全て持参すると安心ですね。
<産後の書類や手続き>
【里帰り先で必要なもの】
- 子どもの健康保険手続き
- 出生届
【自宅に帰って必要なもの】
- 児童手当
- 乳幼児の医療費用助成金
- 妊婦検診の助成金チケット
出生届は自治体によって親の住民票がある場所でしか受け付けられないところなどもありますので、余裕を持って届け出るようにしてください。妊婦検診の助成は里帰りをしても、領収書などを残しておけば助成金がもらえますので、覚えておいてくださいね。
里帰り出産をすると、準備や手続きが少しだけ複雑になりますが、産後の疲れた体で慣れない育児に追われる時期に、家事を家族にサポートしてもらえる最大のメリットがあります。
また、慣れない新生児との生活は本当に不安なものですが、精神面でもベテランのパパママである妊婦の父母(もしくは義父母)に支えてもらえると、助かるものです。
ぜひ、リストをチェックして里帰り出産に備えてみてくださいね。