赤ちゃんの成長過程で、最初にいつできるようになるのか気になる動作が「寝返り」ではないでしょうか。
寝返りは、仰向けの姿勢から赤ちゃんが体をひねってうつ伏せの姿勢になることをいいます。それまで仰向けでねんねの姿勢しかとることができなかった赤ちゃんが、自分の意思で姿勢を変えるという大きな成長をみせる瞬間です。
寝返りっていつごろからするの?練習って必要?練習するとしたらいつからどうやって?といった寝返りに関する疑問について解決していきましょう。
赤ちゃんが寝返りをする時期はいつから?寝返り完成までの流れと月齢目安
赤ちゃんの成長には個人差があるので、この時期にできるという明言をすることはできませんが、寝返りをするようになる目安となる月齢と、ねんねの姿勢で過ごしてきた赤ちゃんがどうやって赤ちゃんが寝返りを習得していくかを確認していきます。
寝返り完成までの流れ
生まれてからずっと仰向けのねんねの姿勢で過ごしていた赤ちゃんが、目がだんだんとはっきり見えるようになり、自分で手足が動かせることを学んで、周りのものに興味が出始めると、自分で体の向きを変えてみようとする挑戦が始まります。
始めは、左右のどちらか一方に腰をひねり、下半身だけひねった状態でとまってしまうことがほとんどです。その後自分自身で何度も繰り返し挑戦することで、上半身もくるっと回ることができるようになります。
ただし、これで寝返りが完成したわけではありません。
赤ちゃんが寝返りを習得するとき、一番時間を要するのは「腕抜き」です。
腰をひねって上半身まで回転すると、腕が上半身の下敷きになった状態になっています。この下敷きになっている腕を上半身の下から抜いて、うつ伏せの姿勢で両手を前に出して顔を持ち上げられるようになると、寝返りが完成します。
腕が抜けないと、うつ伏せの姿勢が安定せず、また元の仰向けに戻ってしまったり、下敷きになったまま長時間放置すると、うっ血してしまうことがあるので注意しましょう。
寝返りをする月齢の目安
寝返りを始める月齢は、早い赤ちゃんですと生後2ヵ月ころですが、首もすわり、肩や腰、背中の筋肉がついてくる5~6ヵ月ころが平均的です。
他の赤ちゃんが次々と寝返りができるようになる姿をみると、不安に感じるかもしれませんが、体の成長には個人差があるので、赤ちゃん自身が寝返りができる体になったと判断するタイミングに合わせましょう。
私の第一子の寝返りは2ヵ月を迎える前でした。まだ首もすわっておらず、うつ伏せになっても頭を持ち上げることができなかったので、寝返ってはもがくことを繰り返していたので、寝返りをしたらすぐに仰向けに戻してあげる必要があり、目を離せませんでした。
早くに成長がみられてうれしい気持ちも少なからずあった一方で、それを上回る不安な日々を送っていたせいか、第二子は成長がゆっくりで、なかなか寝返りもしませんでしたが、首がすわり、うつ伏せが安定してできるようになってからでいい、というゆったりとした気持ちで見守ってあげることができました。
なにか体に問題がある場合には、健診などで指摘されるので、その場合はお医者さんの指示に従ってください。また、健診前にどうしても不安な場合は、小児科を受診して、お母さんの不安な気持ちを解消したうえで、赤ちゃんと向き合いましょう。
「窒息」「誤飲」「頭を打つ」寝返りをするようになったら注意すること
寝返りができるようになると、成長が目に見えてうれしい反面、赤ちゃんの動きが活発になってくるので、一か所でねんねしてくれていたときとは違い、注意すべき点がでてきます。
寝返りができるようになる前に、注意事項について確認したうえで、準備が必要なものは事前に整えておきましょう。
仰向けに戻してあげる
寝返りができるようになっても、うつ伏せの状態から自分で仰向けに戻る「寝返り返り」を習得するまでは、誰かが仰向けに戻してあげなければいけません。
声を出して、戻してほしいとアピールをする赤ちゃんもいますが、早い時期に寝返りをするようになった赤ちゃんは、うつ伏せを長時間することができないので、頭が上がらなくなるとそのまま窒息してしまう恐れがあります。赤ちゃんが疲れきる前に、仰向けに戻してあげましょう。
目を離すときは寝返りできないようにする
いつ寝返りをするか分からないので、トイレなどで少しでも赤ちゃんがひとりになってしまうタイミングがある場合は、クッションなどを赤ちゃんの両サイドに置き、寝返りできないようにしてから、離れましょう。
安全に過ごせる環境づくり
寝返りができるようになると、常に同じ角度で寝返りができるわけではないので、少しずつ居場所を移動していきます。
気が付くとベビー布団から落ちていたり、いつのまにかいたはずではない場所に移動していたりすることが増えてきます。赤ちゃんが移動しても安全に過ごせる環境づくりをしていきましょう。
寝返り時期の安全対策
寝返りを始めた赤ちゃんは、これまでのようにベビー布団の一ヵ所に留まっていてはくれません。また、ベビーベッドのなかだけでは、スペースが足りなくなってきます。そこで、赤ちゃんがカーペットなど床の上で転がっても安全なように対策をしておく必要があります。
まず、赤ちゃんが口に含みそうな小さなものや食べてしまう可能性のある紙類などは、床に置かないようにしましょう。
特に電池が入っているリモコン類は、何かの拍子で電池が外れて飲み込んでしまうと大変危険なので、床に置く習慣がある場合は、高い位置に置くように意識しましょう。
また、ちいさなゴミも拾って口に入れてしまうことがあるので、なるべくこまめに掃除機をかけ、清潔な環境を整えてください。
寝返りをしながら移動すると、思わぬ方向に進み、家具に頭をぶつけることがあります。
赤ちゃんと距離があるところでも頭をぶつけそうな高さのローテーブルなどの家具の角には、コーナーガードなどのクッション材をつけて、ぶつかっても痛くないようにガードしておきましょう。
コーナーガードは、この先、ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きを始めた際にも大活躍します。このタイミングで準備しておくと、この先赤ちゃんの動きが活発になっても焦らずにすみます。
また、赤ちゃんが広く遊べるように、部屋の家具を最小限に減らすことも検討してみましょう。
我が家は家具を減らすことまではしませんでしたが、子どもと日中過ごすリビングのレイアウトを、赤ちゃんが遊べるスペースが広くなるように変更しました。
寝返りの練習は必要?練習方法は?
目安の月齢までに寝返りを始める赤ちゃんもいれば、なかなか寝返りを始める気配を見せない赤ちゃんもいます。
目安の月齢になっても寝返りをしない場合、練習をさせた方がいいか悩んでいる方に、練習の必要性と練習する場合には、どんな練習方法かあるのかをお伝えします。
寝返りの練習は必要?
寝返りは、赤ちゃんが自然と身に付けていく動作なので、無理に練習をする必要はありません。
ただ赤ちゃんが寝返りに興味を示していない場合や、いつも同じところで挫折してうまくいかない場合には、練習させるというより、少しヒントを与えて、サポートするという意識で見守りましょう。
寝返りをする目安の月齢である5~6ヵ月になっても、寝返りをする気配がない場合、寝返りという動作にまだ興味を示していなかったり、うつ伏せが苦手なために、寝返りをする必要性を感じていなかったりすることがあります。
この場合は、寝返りの練習ををやってみたいという意欲を沸かせるために、まずはうつ伏せの練習をすることをおすすめします。うつ伏せの姿勢を楽しいと感じることが、仰向けの姿勢からうつ伏せになろうと努力するきっかけになります。
寝返りへの意欲はみせているものの、下半身だけ回って止まってしまう赤ちゃんや、腕抜きがどうしてもマスターできない赤ちゃんなど、課題を抱えて先に進めない場合には、そこをクリアするためのヒントを与えたり、そっとうつ伏せの状態に導いてあげたりすることを繰り返しましょう。
繰り返しているうちに、その動きを習得し、やがて自分の力でできる日が訪れます。
赤ちゃんが目安の月齢になっても寝返りをしない場合、寝返りに必要な筋力がついておらず、寝返りをできないと赤ちゃん自身が判断しているケースもあります。嫌がる赤ちゃんに無理やり練習させたり、無理な姿勢をとらせたりして、赤ちゃんの不安を煽らないように気を付けましょう。
寝返りの練習方法
目安の月齢になっても寝返りをする気配がない赤ちゃんには、まずはうつ伏せの練習をしましょう。
うつ伏せが苦手な赤ちゃんは、寝返りができるようになってもそのことへの喜びが感じられず、積極的に取り組もうとしないことがあります。
また、私の子どもがそうでしたが、うつ伏せがうまくできないうちに寝返りができるようになってしまうと、頭が持ち上がらないので、窒息してしまう可能性があります。
うつ伏せが嫌いな赤ちゃんに無理強いをする必要はありませんが、できるだけうつ伏せに慣れてから寝返りに取り組んだ方がいいでしょう。
赤ちゃんには向き癖があり、よく向いている方向があります。その顔の向きの方向におもちゃなどお気に入りのものを置いて、手を伸ばそうとすることで、体をひねり出すことがあります。
おもちゃに手を伸ばそうとしているときに、ゆっくりと腰をひねって半身の姿勢にしてあげることで、体の向きを変えればおもちゃが手に入ることを覚え、それが寝返りにつながっていきます。
ただし、寝返りの手助けは、赤ちゃん自身の力でどこまでできるかを見守ってからにしてください。すぐに手を貸してしまうと、自分でやろうという意欲をなくしてしまいます。少し手を貸してあげればできる、というラインを確認しながら、サポートしてあげてください。
寝返りが途中で止まってしまう赤ちゃんや腕抜きがうまくいかない赤ちゃんには続きの動作があることを教える意味で、ころんと転がってうつ伏せになり、腕を上半身の下から抜くところまでの動作を何度か経験させてみてください。
自分でうつ伏せになれることが分かり、そのうち自分の力で最後まで回って腕を抜くことを覚えるようになります。
こちらも、赤ちゃんがどこまで自分の力でできるかを確認しながら、あと一歩の部分をお手伝いするという位置付けでのサポートに留めましょう。
まとめ
寝返りをはじめ、これから身に付けていく様々な動作は、赤ちゃん自身の力で習得していくものです。赤ちゃんが試行錯誤しているときに手を出してしまうと、自分の意思で努力することをしなくなってしまいます。
動作を習得する段階で、うまくいかないところがあったら少し手助けをしながら、赤ちゃんが自分でやろうとしているときには温かく見守るという習慣をつけて、できたときには一緒に喜びを分かち合い、赤ちゃんと共に成長していきましょう。