赤ちゃんがよちよちと歩いている姿、本当にかわいいですよね。

お母さんだったら、誰でも「早く歩けるようになってほしい」「歩いている姿を早く見たい」そう思うのは、当然。

そんな中、同じくらいの月齢の子が歩いている姿を見かけると、焦る気持ちが・・・なんて、お母さんも多いのではないでしょうか。

逆に「ハイハイしないで歩いちゃった、大丈夫?」「早過ぎるような気がして心配」というお母さんも、結構いますよね。

早くても遅くても大丈夫!対応の仕方が違うだけなんです。

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赤ちゃんが歩く平均はいつから?焦りや劣等感は歩き始めが遅れる原因にも!

赤ちゃんがひとり歩きできるようになる平均は、1歳前後です。

首の座り、寝返り、腰が座り、お座り、ハイハイ、つかまり立ち、つたい歩き、そして、ひとりで立てるようになって、やっとひとり歩きができるようになります。

たった1年で、これだけの成長をしなければいけないのですから、育てているお母さんも大変ですが、赤ちゃんも大変ですよね。


私には5人の子供がいますが、まだ子どもがいなかった時は、はっきりした平均は知りませんでしたが「1歳くらいには歩くのかな」と思いながら、友達の子どもを見ていましたが、友達の子どもは9か月で歩いていたので「そんなに早いんだ!」と驚いた経験があります。

いざ、自分で子育てをしてみると・・・わが家で1歳前にひとり歩きをした子は、1人もいません。

初めて子育てをした1人目は1歳3か月で歩きました。正直、ちょっとした劣等感、芽生えて焦っちゃいますよね。比べてはいけないと思いながらも、ついつい・・・

追い打ちをかけるように、長女の時は1歳9か月まで歩かなかったのですから、劣等感の塊です。3番目が1歳1か月で歩いた時には、少しだけホッとしました。

4番目と5番目は年子です。

5番目の検診に行った時、1歳3か月を過ぎて歩かない4番目に向かって「お母さんのこと大好きなんだよね。赤ちゃん産まれたら、ちゃんと歩くもんね。今のうちにいっぱい甘えておくんだよ!」と言った看護師さんの言葉に、劣等感なんてものは、やっと、きれいさっぱりなくなりました。


お母さんが、劣等感を持ってしまうと、子どもにもそれが伝わって不安を感じます。

「なんで、そんなに歩かせたいの?」「お母さんのそばにいたら、だめなの?」「歩いたら、お母さん、どっか行っちゃう!」

もしかしたら、そんな風にでも感じていたのでしょうか・・・

私のようなお母さんの劣等感や焦りも、歩き始めが遅れる原因のひとつになっているように、私は感じています。

焦りは禁物です。早ければいいわけではないので、安心してください。1歳前後までに歩かなくても、ゆっくりゆっくり、その子その子のペースに合わせて、歩けるようになる時期を待つことが大切です。

赤ちゃんが歩かない・歩き始める時期が遅い原因と対応は?

うちの子達のように、同じ家庭で育っても、みんな、それぞれひとり歩きできるようになる時期はばらばらです。

とはいえ「どうしてほかの子より遅いのか」お母さんの劣等感や焦りの他に、どんな原因があるのか、気になるところですよね。

ひとり歩きが遅い時には、さまざまな原因と対応策があります。

歩き始めるのが遅いのも赤ちゃんの個性!性格の特徴は

つかまり立ちやつたい歩きをしているのに、最初の一歩が出ない赤ちゃん、結構いますよね。

うちの2番目の子がそうでしたが、よく言えば慎重派、悪く言えば臆病な性格です。また、甘えん坊な4番目の場合、小学校上がる時に「保育園のままがいい!小学校行かない!」と言うような、最初の一歩が怖い性格です。

お母さんの個性や家庭環境の影響もあるとはいえ、赤ちゃんの性格は産まれつきのものです。大きくなった時「ひとり歩き遅かったのは、こんな性格だからなんだぁ」と、うなずける時がきますよ。

筋力が弱い・バランス感覚が鍛えられていない

歩行器を使っている赤ちゃんに多いようですが、歩行器だけが原因ではありません。

2番目の子がこれにも当てはまり、1番目と年子だったので、どうしても抱っこ・おんぶ紐をしている時間が長く、ひとり歩きができる平均の1歳の時に、体型は、小柄で身軽そうに見えても、筋力もバランス感覚も出来上がっていませんでした。

歩行器や抱っこ紐に限らず、赤ちゃんの欲求に対して答え過ぎてしまうと、赤ちゃんは「お母さんがしてくれるから大丈夫」と意欲を持たなくなり、筋力やバランス感覚が鍛えられなくなります。

だからといって、練習練習になってしまうと、赤ちゃんは歩くのが嫌になってしまいます。

まずは、音楽に合わせて拍手をしたり、手遊びをしたりなど、つかまり立ちから手を離さないとできないような遊びを取り入れて、手を離して立てるようになることだけを考えてください。歩くことを考えるのは、それからです。

足の変形や股関節脱臼などの障害の可能性

2番目の子は、これにも当てはまります。検診時にも影響がないと判断される程度ですが、内反足ぎみです。

内反足とは、足首が内側に曲がっている状態で、酷い場合だと、歩くことさえ困難な足の変形のことです。2番目の場合、影響がないとスルーされてきたことで、内反足ぎみなことに気付いたのは、1歳8か月の時でした。

「シャフリングベビー」という言葉を聞いたことがありますか?

私も、つい最近、初めて聞いたのですが、ハイハイをしないでお座りをしたまま、手を使って、お尻をずらしながら動く赤ちゃんのことです。

本人に立つ気がない、ハイハイする気がない、足の筋力が弱いなどの場合もありますが、2番目のように足の変形や、股関節脱臼など、身体的な障害がある場合もあります。

そう言われると、すぐにずり這いを始めたので気なりませんでしたが、2番目の動き出しがそうでした。様子を見ても大丈夫かなと思いますが、シャフリングベビーに限らず、心配な場合は小児科に相談に行くことをおすすめします。

発達障害の可能性

身体的と精神的な障害、どちらも可能性があります。

遺伝子に異常があり、筋肉や骨の成長自体が遅い場合もありますし、脳機能障害のひとつである自閉症(アスペルガー症候群)を始め、精神障害や知能障害を合併している場合もあります。

この場合、

  • こだわりが強い
  • 視線が合わない
  • 呼んでも無反応

などのような症状がありますが、乳幼児期の場合、判断が難しいです。

お母さんが、何かしらの不安を感じたら、まず市役所の福祉課の保健士さんや保健所に相談してみましょう。

問題がありそうだと判断された場合、最終的には「発達障害支援センター」「こどもクリニック(児童相談所)」という公的な専門機関を紹介されるので、直接、専門機関に行くのもいいかもしれません。


  
他にも、ふっくらした体型や運動音痴なども影響していることが多いようです。

しかし、9か月で歩いた私の友人の子は、平均より体重が重いふっくらした体形で、運動が大嫌い、1歳9か月で歩いた2番目は、小柄な体型で運動が大好きなので、あまり体型や運動神経にはこだわらない方がいいのかなと思います。

早ければいいわけじゃない!歩き始める時期が早すぎるとよくない問題とその対応は

ひとり歩きが遅い赤ちゃんがいるのと同じように、早い赤ちゃんもいますよね。

ひとり歩きが早い赤ちゃんは、全ての成長が早いことが多いです。

2ヶ月で首が座って、4か月にはお座り、5~6か月にはつかまり立ち・つたい歩きをして、7か月にはひとり歩きをする赤ちゃんもいるのですから、本当にすごいです。

私は、1歳前に歩いた子を育てたことはありませんが、ひとり歩きするのが早いと、自慢したくなるお母さんの気持ち、よ~くわかります。

自分の子どもが他の子どもより長けている部分があると、自慢したくなるのは当然ですね。

しかし、なんでも早ければいいというわけではありません。

ひとり歩きが早すぎるとよくないと言われている問題や特徴があります。

歩き始めるのが早いのも赤ちゃんの個性!性格の特徴は

やはり、歩くのが早いのも性格が関係してきます。

ひとり歩きが早かった友達の子は、好奇心旺盛で、気になったら止まらない性格です。いいことも悪いことも、やってみたいと思ったら、必死になって自力でしようとする意欲もすごかったです。

そして、物怖じせずに積極的になんにでも取り組む性格です。遅い子同様に「ひとり歩き早かったのは、こんな性格だからなんだぁ」と、うなずける時がきますよ。

ハイハイ時期がない・短い

ハイハイ時期がない・短いと、腕力・腹筋・背筋などを始めとするハイハイ時期に鍛えられるはずの筋力が鍛えられません。

そのため、ハイハイ時期に使うような筋力が弱く、転んだ時に手で身体を支えられなかったり、手を出せずに、顔面を強打してしまう場合もあります。

しかし、ひとり歩きできるようになるだけの筋力はついているのですから、筋力がつかなかったり、骨の変形などがあるわけではありません。ハイハイすることを教えればいいんです。もちろん、歩くことを無理にやめさせる必要はありません。

動物のまねをしたり、段ボールなどでハイハイでしか通れないようなトンネルを作って通らせてみたりなど、遊びの中にハイハイを取り入れるようにしましょう。要するに、ハイハイのやり直しです。

発達障害の可能性

ひとり歩きが遅い場合の原因でもあり、早い場合の原因でもある発達障害です。

しかし、遅い場合と違い、筋肉や骨に関わる発達障害ではないです。脳機能障害の中でも、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの場合が多いようです。

この場合、
       

  • 好奇心が旺盛
  • 視線が合わない
  • 抱っこがあまり好きじゃない

などのような症状があります。

遅いとき同様で判断は難しいですが、お母さんが、何かしらの不安を感じたら、まず市役所の福祉課の保健師さんや保健所に相談してみましょう。

問題がありそうだと判断された場合、最終的には「発達障害支援センター」「こどもクリニック(児童相談所)」という公的な専門機関を紹介されるので、直接、専門機関に行くのもいいかもしれません。


少し話はずれますが、仕事をしている時を思い出してください。

仕事が速いけど雑でやり直しが多い人と、仕事が遅いけど丁寧で正確だからやり直しが少ない人、どちらが早く仕事が終わると思いますか?

どちらもそれほど変わらないと思いませんか?

仕事が速い人は早く終わってる分、すぐに気付いてやり直せば、仕事が遅い人が仕事をしている間にやり直しも終わります。仕事が遅い人は、丁寧に正確に仕事をするので、やり直しの必要は滅多にないものの、遅いので、仕事が速い人がやり直している間に終わります。

ただ、仕事をしていて、1度終わった仕事をやり直すのは、苦に感じるものですね。

ひとり歩きも同じです。

早い子がハイハイのやり直しをしている間に、遅い子はひとり歩きを覚えるんです。ただ、歩くことを覚えた赤ちゃんに、ハイハイを教えるのは、少々、大変な場合もあるかもしれませんね。

まとめ

赤ちゃんのひとり歩きが、早くても遅くても、悪いことではありません。

赤ちゃんの個人差があるのはもちろん、お母さん自身の個人差、家庭環境など、さまざまな違いがあるのですから、成長に違いがあるのは当然。

たとえ、ひとり歩きできるのが遅くても、つかまり立ちやつたい歩きができるのであれば、気長に待ってみましょう。無理は禁物です。

たとえ、ひとり歩きが早くても、腕の筋肉を鍛えるなどのために、遊びにハイハイを摂り入れると、ハイハイ時期を補うことができるので安心してください。

不安があったとしても、小児科や保健士と相談して問題ないと言われたのであれば、ひとりひとりの個性を重要視しながら、赤ちゃんの成長を楽しんじゃいましょうね。