「もう赤ちゃんの首はすわったの?」と聞かれて、答えに困った経験はありませんか?

寝返りやハイハイといった明確な動作では確認できないため、首がすわったといえるタイミングが分からない人も多くいると思います。

そこで、首すわったというのはどういう状態で、どうやって判断すればいいのか、確認方法を把握しておきましょう。

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赤ちゃんの首すわり完成の判断基準!確認・チェック方法はどうするの?

「首がすわる」という言葉はよく耳にしますが、首がすわったというのは具体的にどういう状態なのでしょうか。首すわりまでの過程とともに確認していきます。

首がすわるとは?

首がすわるというのは、赤ちゃんが頭を赤ちゃん自身で自由に動かせるようになった状態をいいます。

産まれたばかりの赤ちゃんは、自分では頭を支えることができません。首の筋肉が発達しておらず、重い頭を首の力で支えることができないため、頭がグラグラしたとても不安定な状態です。

まだ首がすわっていない赤ちゃんを抱っこするときに、頭と体を包み込むように首筋を支えながら抱くように指導されるのはそのためです。

日々の生活をしていくなかで、数ヵ月をかけて、首やその他体の筋肉が発達させ、大人が手で支えてあげなくても赤ちゃん自身の力で頭を持ち上げることができるようになっていきます。

首すわりまでの過程

生後間もない赤ちゃんは自分の力で首を動かすことができません。

周りの音を認識するようになり、目で物を捉えることができるようになることで、仰向けの状態で首を左右に動かそうとするようになります。これが、首すわりへの第一歩です。

首の筋肉が少しずつ付いてくると、うつ伏せの状態で首を持ち上げようとします。

始めはうまく持ち上げることができず、すぐに頭が床に落ちてしまいますが、徐々に頭を持ち上げていられる時間が伸び、やがて、気になる音がする方向や気になる物がある方向へと頭の向きを変えることにチャレンジするようになります。

五感の発達により、周りのものへの興味が増すと共に、首周りの筋肉が発達し、徐々に自分の首の力で頭を支えることができるようになることで首すわりが完成します。

首筋を支えなくても頭が揺れないような気もするけど、まだまだ重い頭をぐらつかせているようにも見えて、首がすわっていると判断していいか悩んだときは、次のような方法で首すわりの状況を確認してみましょう。

うつ伏せにしてみる

まずは、赤ちゃんをうつ伏せの姿勢にしてみましょう。

うつ伏せの姿勢で、自分で頭を持ち上げてまっすぐ保てていれば、順調に首がすわってきています。さらに、頭の向きを自由に動かせているようであれば、首すわりは完成しているといっていいでしょう。

ただし、うつ伏せの姿勢に慣れていない赤ちゃんは、この姿勢を嫌がり泣いてしまうこともあります。無理にやらせることで、さらにうつ伏せに苦手意識を持ってしまいます。

他の姿勢でも首すわりの状況は確認できるので、赤ちゃんが嫌がっている場合には、赤ちゃんが落ち着く体勢に戻してあげてください。

縦抱きしてみる

首がすわる前の赤ちゃんを抱っこするときは、横抱きが基本ですが、首すわりの状況を確認したいときには、縦抱きを試してみましょう。

縦抱きをした時点でまだ頭がぐらつく場合には、首に負担のかかる縦抱きは長時間しないよう心がけ、横抱きを中心に過ごしてください。

縦抱きの状態で頭をまっすぐ保つことができていれば、赤ちゃんの体を少し斜めに傾けてみましょう。体を斜めにしても、重力に逆らって首を持ち上げ、まっすぐの状態を保つことができるようであれば、首がすわってきたと判断できます。

引き起こしてみる

赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両手を持ってそっと上体を引き起こしてみましょう。体と一緒に頭がついてくれば、首がすわっていると判断することができます。

首がすわっているかどうかを確認することが目的なので、いきなり強く引き上げてはいけません。頭がついてきているかを確認しながら、ゆっくり引き起こしましょう。

頭が下を向いたまま持ち上がってこない場合には、まだ首すわりが完全ではないので、完全に起こしてしまう前に、そっと元の姿勢に戻してあげてください。無理に引き起こしてしまうと首に大きな負担がかかってしまいます。また、元の姿勢に戻す際には、頭を床にぶつけないようゆっくり戻すことを心がけましょう。

首すわりが遅いと感じたときの対応!引き起こしできない・縦抱きもグラグラする、月齢はいつまでにできていないと遅いと判断する?

首すわりをする月齢はいつ頃で、いつまでにできていないと遅いと判断されるのでしょうか。また、遅いと感じたときにはどのように対応したらよいかをご紹介します。

首すわりの月齢目安

赤ちゃんの成長には個人差がありますので、あくまでも目安ですが、生後1~2ヵ月頃から少しずつうつ伏せの体勢で頭を持ち上げられるようになり、首すわりの兆しが見えだします。少しの時間なら縦抱きもできるようになります。

3~4ヵ月頃になると、うつ伏せの姿勢も安定し始め、頭を左右に動かす赤ちゃんも増えてきます。うつ伏せの姿勢で遊ぶ時間も少しずつできてくることでしょう。これが赤ちゃんの首すわりが完成するタイミングです。

うつ伏せが苦手な赤ちゃんは、なかなか首すわりの状況が確認しづらいですが、3ヵ月を過ぎたあたりから、縦抱きや引き起こしの方法を使って、状況を確認するようにしてみましょう。

なお、この時期にまだ首が安定していなくても、5~6ヵ月頃に首すわりが完成する赤ちゃんもいるので、焦る必要はありません。赤ちゃんの成長を温かく見守りましょう。

首すわりが遅いことが気になるようであれば、以下の方法で専門家に確認することをおすすめします。

4ヵ月検診で聞いてみる

首がすわっているかどうかは、赤ちゃんの4ヵ月検診のチェック項目のひとつになっています。

首がすわっているかどうか判断しかねている場合や、首すわりがなかなか進まなくて心配な場合は、担当の先生に相談してみましょう。赤ちゃんの現状を知ることができるうえに、適切なアドバイスを受けることができます。

私も第一子のときは、問診票の「首がすわっているか」という質問項目に対して、「分からない」に○をつけました。

すわっているような気はしていたのですが、自信をもって「首がすわっています」といえるだけの根拠を持ち合わせていなかったためです。検診の際に、引き起こしなどの方法で確認、「首がすわっていますよ」という回答をもらったときに初めて、首がすわっているんだと実感し、ほっとしたことを覚えています。

それでも気になる場合

4ヵ月検診の結果が思わしくなかった場合や、検診後も首すわりの進行状況が遅いと心配になる場合には、小児科を受診しましょう。

冒頭にも書きましたが、首すわりは、寝返りやハイハイといった明確な動作ではないため、「できた!」という判断をしづらい成長過程です。そのため、遅いかどうかも判断しかね、不安が募るところです。

親が焦り、嫌がる赤ちゃんに練習を強要することは、決して効果的ではありません。本当に首すわりが遅いのかどうか、体に問題がないかどうか、どう対応したらいいのか、といった不安材料をすべて専門医に伝え、ひとつひとつ解決していきましょう。

まとめ

首すわりは、赤ちゃんの最初の発達としてみられるものですが、その一方で、できたかどうかの判断が難しく、初めての子育てでは頭を悩ませる人が多い成長過程でもあります。赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、少し遅いと感じても、赤ちゃんに無理強いをせず、焦らず温かく見守りましょう。

不安なことがある場合には、一人で抱え込まず、専門家の意見を聞きにいくことで、不安を解消させ、ストレスのない育児ライフを送りましょう。