「出産したらイライラから解放される」と思っていたのに、産後、赤ちゃんの成長とともに、イライラも成長して気持ちが滅入っているお母さん、多いのではないでしょうか。

些細なことで旦那さんとけんかになり、赤ちゃんに飛び火して、全然寝てくれなくて、さらにイライラが頂点に達してしまい・・・なんてこと、ありますよね。

イライラをいつまでも引きずらないように、まずは、ゆっくり休んで、気持ちをリフレッシュすることが大切です。

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出産前と出産後、旦那さんは変わりましたか?

産後って、本当にイライラしますよね。自分でも怖いくらいに・・・

「どうしてこんなにイライラするの?」なんて、誰もいない時に自己嫌悪に陥ったり、反省したりするものです。

この出産後のイライラで1番よく聞くのが、旦那さんです。

旦那さんに対してイライラする理由は・・・

  • 気が利かない
  • 男は仕事、女は家事・育児という古い考え方
  • 家事・育児を手伝ってあげてる(・・・・)感が強い
  • 自分だけ遊びに行く
  • 自分のことを自分でしてくれない
  • 家事はするけど、雑でやり直さなければいけない
  • 育児はするけど、赤ちゃんが泣いたら戻される
  • 休みに自分だけ昼寝をする
  • リフレッシュやリラックスできる時間をくれない

などなど、挙げたらきりがないほど出てきますよね。「赤ちゃんが産まれて育児に追われて大変なのに、なんでわかってくれないの?!」と思ってしまう気持ち、とってもよくわかります。

でも、旦那さんの行動は、出産前からみて何か変わったでしょうか?

旦那さんは、妊娠もしていないし出産もしていません。私達のお腹が大きくなっていくのを目の当たりにしていても、出産の時に立ち会っていたとしても、旦那さんが経験したものではありません。

私達は、産まれてすぐに母親としての自覚を持ちますが、経験値が薄い旦那さんが父親として自覚を持つのは、意外と大変だということを、私達も理解することが大切です。

何も変わらない旦那さんもいるでしょう。多少は変わった旦那さんもいるでしょう。すごく変わった旦那さんもいるでしょう。私は、残念ながら、みなさんと同じお母さん側の立場しかわかりません。

しかし、手伝わない旦那と手伝う旦那、どちらの経験もある一人の離婚経験のある母親として、前夫と夫を思い浮かべた時に、お父さんとして自覚があるかないか本人にもわからず、モチベーションを上げるのが大変なのではないかと感じています。


また、イライラの相手が旦那さんじゃない場合もありますよね。

そんなお母さんの矛先は・・・

  • 上の子
  • お義父さん、お義母さん
  • 自分の父母
  • 友人

など、身近な存在の人の場合が多いかと思います。

それぞれ家族によって違いがあるので、さまざまなシチュエーションがあるかと思いますが、そんな身近な存在の人に対するイライラを、旦那さんがフォローしてくれるか、してくれないかでまったく変わってくることもあるかと思います。

しかし、旦那さんにばかり求めても、相手がいることなので、どうにもならないこともあります。まずは、お母さん自身が冷静になることが先決です。

産後のイライラの原因は赤ちゃんとホルモンバランス

「そんなことわかってるけど、イライラが止まらないの!」という声が聞こえそうですね。

イライラの原因は、赤ちゃんとホルモンバランスです。

赤ちゃんが原因

「こんなに、かわいい赤ちゃんが原因なわけないでしょ!」というお叱りの声が聞こえてきそうですが、みなさん、睡眠不足になっていませんか?

産まれたばかりの赤ちゃんは1日約16~18時間、寝るのが平均といわれています。

とはいっても、昼夜の区別がついていない赤ちゃんは、昼だろうが夜だろうが関係なく泣きます。授乳をしたり、抱っこしたりと、赤ちゃんが1人でゆっくり寝てくれている時間って、もっと少ないですよね。

ゆっくり睡眠を取ることができないお母さん、多いのではないでしょうか。

睡眠は、人が生きるうえで大切な三大欲のひとつです。たとえ赤ちゃんのためとはいえ、睡眠をおろそかにするのは、絶対によくありません。

また、出産するまではなかった赤ちゃんの育児への不安を始め、育児に時間が取られることで家事が進まず、自分で思っているところまで出来ないことが、さらなるイライラへと発展してしまいます。

そんな睡眠不足や生活リズムの変化は、元をたどると「赤ちゃんが産まれた」ことに辿り着きます。私は、赤ちゃんが原因と考えると「今はしょうがないか」という気持ちが湧いて、落ち着くことができました。

ホルモンバランスが原因

妊娠の維持を守るために分泌量が増えていた女性ホルモン、プロゲステロンとエストロゲンは、出産することによって急に減り始めます。

妊娠という短い間に、やっと慣れてきた2つの女性ホルモンの増加に対し、出産したことで今度は減少し、母乳を作るためにプロラクチンという女性ホルモンの分泌量が増え始めるのですから、私達、お母さんの身体にかかる負担、そして、ストレスをつかさどる自律神経への影響は、計り知れないものです。

このプロラクチンという女性ホルモンと深く関わっているオキシトシンというホルモンは、「母性本能を強くする」「性欲を抑える」働きをします。

お母さんが赤ちゃんを守るために、母性本能を強くする働きを持っているため、赤ちゃんに危害が及ばないように、周囲にいる人が敵かどうか、見極めるようになります。そして、産まれたばかりの赤ちゃんを守るために、新たに子供ができないように、性欲を抑えるようになります。


動物のお母さんを思い出してください。動物は、繁殖期が決まっていて、それ以外は交尾をしません。そして、赤ちゃんを守るために、信用している相手しかそばに寄ることを許しません。動物の種類によっては、お父さんでさえ、そばに寄せ付けない場合もあります。

人も同じく動物です。理性を持っているとはいえ、本能は同じなんです。

思い出したくもないことかもしれませんが、今までイライラしたシチュエーションを思い浮かべてみてください。イライラの原因が、旦那さんでも周囲の人たちでもなく、赤ちゃんと自分にあると考えた時に、何か、思い当たることがないでしょうか?

思い当たることに気付くことができれば、おのずと、自分がどう行動すべきなのか、見えてくるのではないかと思います。

イライラはいつまで続くの?対処法は?

産後のイライラは「授乳をやめた時」あるいは「乳児期が終わる1歳頃まで」に落ち着くといわれることが多いですが、その間に、別の何かしらの原因があると、さらに長引いてしまうこともあります。そのため、いつからいつまでという期限は、誰にもわからないのが現状です。

「出産後だから仕方がない」「いつかはおさまるんだ」「がんばらなくちゃ」と、頑張れば頑張るほどイライラしてしまうので、まずは、頑張らないようにしましょう。

産後のイライラの対処法は「睡眠をとる」「がんばらない」「気にしない」が、三原則です。

イライラの対処法「睡眠をとる」

育児と家事に追われて、自分の睡眠時間を削っているお母さん、多いですよね。

「赤ちゃんが寝ている間に家事をしないと」なんて、睡眠時間を削ってしまえば、自分で自分を追い込む形になってしまいます。赤ちゃんが寝ている間に一緒に寝ちゃいましょう。

続けて長い時間寝ることができなくても、少しの時間寝るだけで、気持ちもリフレッシュできますよ。

イライラの対処法「がんばらない」

今は、赤ちゃんが最優先です。最低限の家事をしていれば、あとは二の次で大丈夫です。

家事が進まずにイライラしているお母さんは、あれもこれもしたいけど出来ないのですから、洗濯と料理以外にひとつ、何でもいいです。自分で、これだけはしようと思うものをひとつ挙げてください。

この3つ以外は、できる時にやればいいと開き直っちゃいましょう。洗濯と料理以外に1つ何かしていれば、罪悪感が半減します。

そして、料理も手抜きで大丈夫です。身体のことを考えると、手作り料理をと考えがちですが、赤ちゃんを優先に考えた時、すべてを完璧にするのは、とても大変なことです。

当り前になってしまえば問題ありますが、お母さんの疲れが溜っている時や、イライラが爆発しそうな時は、冷凍食品やレトルト食品などを上手に活用しながら、がんばり過ぎないようにしましょうね。

イライラの対処法「気にしない」

旦那さんや周囲の人の言動に対し、些細なことで、ものすごくイライラしますよね。ついつい文句を言いたくなりますが「気にしない、気にしない」と呪文を唱えましょう。

「このイライラは、旦那(周囲の人)じゃないんだ。赤ちゃんとホルモンバランスなんだ。」と、自分に言い聞かせましょう。

呪文が聞かずに文句を言ってしまった場合、後から反省して涙することもあると思います。そんな時は、めいっぱい泣いてスッキリしてください。妊娠中に涙もろくなるのと同じで、産後も涙もろくなるものです。泣いてスッキリして「気にしない」精神で乗り切りましょう。

「自分は悪くない!」と、イライラがおさまらないこともあると思います。そんな時は、誰でもいいです。自分が心を許すことができる相手に愚痴ってください。

それができない場合は、せっかくスマホやパソコンを開いているのですから、「ヤフー知恵袋」や「教えて!グー」などで、そのイライラの全てを吐きだしちゃいましょう。そして、スッキリして「気にしない」精神に戻ることができれば、それが1番です。

「ありがとう」「ごめんなさい」の感謝の気持ちを伝えよう

私が前夫と離婚するかしないか迷っていた時に、母親は「男なんてそんなもんだ」と伝えたかった話のひとつで、母親が「家事を手伝って」と言った時「家事をするなら結婚した意味がないだろう」と父親が言った話があります。

それはそれは、母親はブチぎれたそうです。当前ですよね。

父親の言い方が悪かったのは当然ですが、私は父親に遊んでもらった記憶しかありません。

父親は、たしかに母親がいる時は、まったく家事に手を出しません。その代わり、朝7:00には仕事に行き、帰りは早くて夜8:00、土祝仕事で日曜の休みには庭の手入れをして、築数十年のおんぼろ我が家の修理をして、日曜大工をして、子供の相手をして・・・そして、当時、母親は専業主婦で近所のママ友との雑談に大忙しでした。

離婚直前の状態だった当時の私は「男はそんなもんだ」の方しかわかりませんでしたが、今思えば、どちらが大変なんだろうと考えてしまいます。



父親も母親も、お互いに対する配慮が足りなかっただけ、言葉を間違っただけですが、前夫と私のように、産後クライシスになりかねない一コマともいえます。

それぞれの家庭で違いがあると思うので、なんでもいいです。旦那さんや周囲の人に対して「いつもありがとう」という感謝の気持ちを探してみてください。次に、その気持ちを相手にちゃんと伝えてみましょう。

そして「イライラしてごめんなさい」の気持ちを伝えてみましょう。

「自分は悪くない!」そう思う気持ちが働くお母さんもいると思いますが、よほど勝手な都合でない限り、喧嘩でどちらか一方だけが悪いということは、ごく稀です。

相手に変わってもらいたいと思うのであれば、まずは、自分が冷静になり、一歩前に進んでみてください。きっと、何か見えてくるものがあるかと思います。「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉は、とっても大切な言葉ですよ。

まとめ

産後のイライラがいつまで続くのかは誰にもわかりませんが、ホルモンバランスが落ち着いてくる約1年が勝負です。「睡眠をとる」「がんばらない」「気にしない」の三原則で乗り切って、どうしてもだめな時は、吐き出しちゃいましょう。

「ありがとう」「ごめんなさい」の気持ちを伝えていれば、相手もきっと応えてくれる時がきます。まずは、お母さんが一歩前進してみましょうね。