「肌がかゆくて仕方がない!」「今まで自慢できるほど肌がきれいだったのに、どうして?」なんて、産後に悩みを抱えている女性、本当に多いですよね。
特に、初めて出産したお母さんにとっては、忙しさのあまり、なかなか自分の身体を思いやるなんて時間が取れなくなってしまうもの。時間が解決してくれる部分もあるとはいえ、早く元の肌に戻したいと思うのは、当然です。
まずは、簡単なことから始めて、ひどくならないようにケアすることが大切ですよ
産後になる肌荒れは、いつ頃よくなるの?
産後の肌は、本当に敏感になりますよね。産後の肌荒れは、出産してすぐに現れる人もいれば、私のように、半年以上たってから荒れ始める人もいます。
そして、後にお話ししますが、原因になるものが落ち着いてくる約1年で、肌荒れも同時に落ち着いく人もいますが、人によっては1年どころか2年、3年と続いてしまうこともあります。
産後に起こるさまざまなトラブルと同様に個人差があり、肌荒れもいつから始まっていつ頃までに良くなるというのは、誰にもわからないものなんです。
「妊娠初期に荒れた肌を、なんとか元に戻して保ってきたのに、また?!」なんて思っているみなさん、妊娠中とはちょっと違った原因があるんです。
「かゆみ・ニキビ・乾燥」産後に肌が荒れる原因
産後の肌荒れの原因は、大きく分けると、「ホルモンバランスの変化」「心身ともにケア不足になる」実はこの2つなんです。
「ホルモンバランスの変化」
ホルモンバランスの変化は、肌荒れに限らず、さまざまなトラブルの原因ですね。ただ、ここで問題になるのは、エストロゲンという女性ホルモンなんです。
エストロゲンは、妊娠を助けるさまざまな働きをする女性ホルモンのひとつです。妊娠初期から産後まで、妊娠を維持するために分泌量が増え続け、赤ちゃんが産まれた途端、必要性がなくなり、急激に分泌量が減ります。
このエストロゲンは「美肌ホルモン」と呼ばれていて、お肌や髪質をきれいに保ち、女性らしい体型を保つ働きがあります。
妊娠中に肌荒れを感じた人も多いと思いますが、実は、妊娠中ってエストロゲンがたくさん分泌されて、肌がきれいに保たれるはずなんですね。
でも、残念ながら他のさまざまな原因から肌荒れは起きます。
エストロゲンがたくさん分泌されている中で起きた肌荒れは、産後にエストロゲンが減少したことによって、きれいに保とうとする力が一気に減り、抑止力がなくなることで、さらに肌が荒れる原因になってしまいます。
また、美肌ホルモンと呼ばれている反面、エストロゲンは、メラニン色素を増加する働きがあるホルモンのひとつで、妊娠中は肌がくすみやすくなっています。
妊娠中に紫外線対策を怠ると、紫外線から肌を守るために、さらにメラニン色素が増え、産後のシミやそばかす、肝斑(頬に左右対称にできる大きなシミのようなもの)などの原因にもなるため、要注意が必要です。
「心身ともにケア不足になる」
特に、初めて赤ちゃんを育てる時って、何がなんだかわからず、思い通りになりません。
2人目以降になると、慣れがあるとはいえ、上の子と赤ちゃんの育児・・・めまぐるしい速さで時間が進み、気づいたら1日が終わってしまい、自分自身をケアする時間、なかなか取れないですよね。
前途したホルモンバランスももちろん肌荒れの原因になりますが、私は、こういった自分自身へのケア不足が1番の原因だと思います。
ストレス | シミ、肌のくすみ、湿疹など | 環境の変化に伴って、家事に育児に追われていると、ストレスは尽きないもの。 世間からの疎外感を感じたり、憤りを感じたり・・・ そんなストレスは自律神経に影響を及ぼし、美肌ホルモン「エストロゲン」の分泌を妨げることがある。 |
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睡眠不足や疲労 | シミ、肝斑、肌のくすみ、湿疹など | 出産すると、さまざまな要因から体力も免疫力も思っている以上に落ちているうえに、2~3時間おきの授乳、赤ちゃんの夜泣き、寝ない、やっと寝たと思ったら今度はやり残している家事をしなければいけない・・・ そんな睡眠不足や疲労は、肌の免疫力をさらに低下させ、紫外線などから肌を守るためにメラニン色素がたくさん作られるため、シミなどができやすい。 |
水分不足 | 乾燥、かゆみ、赤み、手荒れ、湿疹など | 産後は母乳をつくるために、思っている以上にたくさんの水分が取られる。 人の身体は、水分補給が不足している時、命に関わることのない部位への供給を最小限にして、命に関わる部位への供給を最優先にする。 母乳は、赤ちゃんの命を守るために大切なものであり、お母さんの肌や髪への水分供給よりも優先順位が高いため、影響が出やすい。 |
栄養の偏り | 大人ニキビ、吹き出物、湿疹、じんましんなど | あわただしい生活の中、栄養バランスを考えた食事をするのは、難しいもの。 つい、簡単な食事で済ませてしまったり、母乳に影響のないサプリメントや栄養補助食品に頼って、食事をおろそかにしてしまいがち。 産後は母乳に栄養が取られるため、栄養の偏りによる影響は通常より大きくなる。 |
便秘 | 大人ニキビ、吹き出物、湿疹、じんましんなど | 妊娠中に苦労させられた便秘は、産後もまだまだ続くことが多い。 出産時の傷の痛みや、いきむことに対する不安などによって、上手にいきめずに排便ができなかったり、育児の中でトイレに行くタイミングを逃したり・・・。 便秘になるということは、腸の中に生ゴミをためているようなもの。 老廃物が血液を流れて全身に行きわたることによって、肌にも影響をもたらす。 |
原因によって起こる肌トラブルの症状に違いはありますが、個人差があるので、絶対に上記のような症状が現れるとは限りません。
ちなみに、私も気をつけてたつもりだったんですが、やっぱり肌荒れはありました。もともと脂性で、産後、半年くらいたった頃から水分が不足して、顔はよけいな脂が出てテカテカで赤みがあり、大人ニキビが出てるのに、髪はパサパサ、手はガサガサ、全身が乾燥してかゆいという、何とも悲しい症状でした。
しかも、1番下を産んで1年経った頃から女性の大敵シミが出始め、最悪です。若い時の出産時は、ちょっと肌が荒れてもすぐ治っていたんですけど、子どもが大きくなればなるほど、自分も年齢を重ねてるってことに気付いた時には、時すでに遅し!1番下の出産となると、つもりだけじゃ全然ダメでした・・・。
産後の肌荒れ対策!化粧なしで時間短縮、保湿と紫外線対策はしっかり
ホルモンバランスからくる影響は、産後、初めての生理が来るまで、あるいは母乳をやめるまで続きます。たいてい1年前後で断乳する赤ちゃんが多く、前述したように約1年で落ち着いてくる場合もあります。
しかし、生理も断乳も個人差があるので、あくまでも目安です。ケアの仕方、生活環境、食事の状態などによって、まったく違ってきます。
特に20代の若いお母さんは、「母乳あげなくなったら落ち着くしょ?全然、大丈夫!」なんて思っているかもしれませんが、20代の時にケアを怠ったつけは、30代になると、ケアをしっかりしていた人の倍以上のスピードで襲いかかってくるので、若いお母さんもしっかりケアすることが大切です。
産後の肌荒れに大切なことはたくさんありますが、とにかく素肌美人を目指しましょう。
最初に取り組みたいのは、外出しない時は化粧をしない!
化粧は、紫外線や外気から肌を守るために必要なもので、外出する時はもちろんした方がいいです。しかし、その反面、油分を含んでいる商品が多いので、酸化作用によって肌が老化する原因になります。
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他にも、
- 色素沈着したり、シミやそばかすの原因になる
- 汗腺や毛穴がつまってニキビが出る
などのような、肌荒れ症状が現れます。
特に産後は、肌が敏感になっている場合が多いので、化粧品があっていなくて肌が荒れていることも少なくありません。また、常に化粧をしている状態は、赤ちゃんの未成熟な肌にも化粧がつき、赤ちゃんにも悪影響があるので、決していい状態ではありません。
みなさんは、毎日、化粧にどのくらいの時間をかけているでしょうか?
それぞれ違いがあると思いますが、今まで化粧するために使っていた時間を・・・
- 洗顔料をしっかり泡立てて、ゴシゴシこすらずに泡で優しく洗う
- 栄養バランスの摂れた食事を、決まった時間に食べる
- こまめに水分を摂り、1日2ℓ以上飲む
- 赤ちゃんが寝ている時に、お母さん自身もゆっくり休む時間をつくる
などの、自分をケアするための時間に使ってみましょう。それだけで、肌の状態に違いが見えてくると思います。
ただ、「化粧をしない」を徹底して素肌にマスクをすると、蒸れることで、さらに肌荒れが悪化してしまうことにもなりかねないので、素肌にマスクは、やめた方がいいです。
また、紫外線や外気に素肌のまま触れるのも、決していいことではないので、外出する時には、化粧をして紫外線や外気から肌を守りましょう。そして、家に戻った時には、すぐに丁寧に洗い流してくださいね。
化粧をしない分、保湿と紫外線対策はしっかりしよう
素肌美人にまず大切なのは、「食事」「水分補給」「休息」「丁寧な洗顔」です。心身ともに健康であれば、それが肌にとっての1番の薬です。
しかし、赤ちゃんがいる生活の中で心がけるのって、なかなか難しいんですよね。
電気、TV、パソコン、電子レンジなど、私達は、家にいる時でも、紫外線による影響は避けることができません。洗顔料選びや丁寧に洗うのも大切ですが、まずは、簡単なところから始める意味も込めて、化粧水や乳液選びが、かなり重要だと私は思っています。
最近では、コラーゲンを肌から摂り入れることが難しいという意見が多いですよね。確かに、肌は外からの侵入を嫌がるので、どんなにコラーゲンたっぷりの化粧水や乳液を使っても、コラーゲンを肌から摂り入れるのは難しいでしょう。
しかし、保湿という面で、コラーゲンはものすごい効果を発揮してくれます。
pdc「ピュア ナチュラル エッセンスローション UV」
私は、株式会社pdcの「ピュア ナチュラル エッセンスローション UV」を使っています。
お値段が安い割には、コラーゲン、ヒアルロン酸、ローヤルゼリーエキスが配合されていて、無香料・無着色が嬉しいですね。保湿もUV効果もばっちりで、化粧水と乳液と紫外線対策がこれ1本で済むので、忙しい育児の中で少しでも安くと思うお母さんにはおすすめです。
・・・が!やっぱり違いますね。
新日本製薬「パーフェクトワン モイスチャージェル」
新日本製薬から販売されている、かの有名な「パーフェクトワン モイスチャージェル」を産後に親戚からもらって使った時には、衝撃を受けました。
7種類ものコラーゲンが入っていて、合成香料・合成着色料・パラベンが無添加なのは、安心感がありますし、しっとりしているのに脂っこくなくて、すべすべ感が持続するんです。思っていたよりも値段も高くないようなので、もう1度使いたい1品です。
ビオドラガ「ビオネージュ モイストトナー」「ビオネージュ デイケア」
また、別の親戚からドイツの化粧品、ビオドラガ社の化粧水「ビオネージュ モイストトナー」と、クリーム「ビオネージュ デイケア」を、産後にもらって使っていたことがあるんですが、これも、とっても肌がプルプルになって、今思えば素晴らしかったです。
ただ、正直、お値段が高いのと、化粧水とクリームが別っていうのが難点なんです。
これをもらったのは、まだ20代の若い頃で、「すぐ治って当たり前」なんて思っていたので、年齢を重ねた今、もう1度、試してみたいというのが、正直なところ。
産後の乾燥やニキビは、パーフェクトワンのおかげで、だいぶよくなりましたが、もう少しでなくなってしまいます。シミが出てしまっているので、それも含みで、今、財布と相談しながら、3種類の中でどれを買うか検討中です。
私にあっているからといって、みなさんにもあうかといえば、それはわかりません。まずは、さまざまな商品のサンプルやお試しパックなどを試しながら、自分に合った化粧水や乳液選びをしてみて下さいね。
まとめ
産後の肌荒れの原因は「ホルモンバランスの変化」「心身ともにケア不足になる」こと。
心身ともに健康になれるように、「栄養バランス」「水分補給」「休息」「丁寧な洗顔」を心掛けることが大切ですが、まずは、簡単なところから始めることが肝心です。
保湿と紫外線対策をしっかりして、化粧いらずの素肌美人を目指しましょう。自分にあった化粧水や紫外線対策の乳液(クリーム)が早くみつかるといいですね。