夜泣き・・・とにかく辛いですよね。待望の赤ちゃんが産まれてかわいいはずなのに、夜泣き続きで「とってもかわいいのに夜だけは大っきらい!」と悩んでいるお母さんも多いと思います。寝れなくてイライラして「ママに対する虐待だ~!!」と叫びたくなる気持ち、ものすご~くわかります。

気持ちを落ち着かせようにも、寝不足からついついイライラしてしまって、赤ちゃんを乱暴に扱ってしまったり、怒ってしまったり、中には、虐待に近い状態になって叩いてしまって、悩んでいるお母さんも・・・

大丈夫!必ず、終わりはきます。一生、夜泣きする子はいませんよ。

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ママは育児疲れ・寝不足・ストレスでもう限界!!こんなにイライラする夜泣きはいつまで続くの?

「イライラが赤ちゃんに移ってるんじゃない?」「優しく接しないと、よけい泣く」という言葉をかけられて、夜寝るまでは、優しく接しようと心掛けていても、いざ夜泣きが始まると、一生続くんじゃないかという不安さえ芽生えますよね。

新生児の場合、昼夜の区別がないので、昼も夜も関係なく2~3時間おきにおなかが空いて泣くのが一般的ですが、これは夜泣きとは違います。

夜泣きの定義は、お腹が空いていない、オムツが汚れていない、体温調節も問題ない、風邪などが原因で体が調子悪いわけじゃないなど、泣くような原因がひとつもない状態で、夜中に急に泣き出すことをいいます。


うちのこども達の場合、1番早く夜泣きをし始めた子で2か月くらい、遅くて2歳の頃です。そして、夜泣きらしい夜泣きをしなくなったのは、それぞれ4歳くらいからでしょうか。

生後3か月くらいから始まるといわれることが多いようですが、うちよりも早い、新生児から始まった子もいれば、保育園に行き始めた2~3歳から、本格的な夜泣きが始まったという子もたくさんいます。

夜泣きが収まる時期も、一般的には、1歳6か月くらいになると落ち着くといわれますが、2~3歳になって夜泣きが始まったり、復活する場合もあるので、一概にはいえません。

ただひとつ言えることは、毎日のように夜泣きをする時期は、小さければ小さいほど多く、徐々に回数が減っていったり、一定期間のみになったりする傾向があります。

睡眠のリズムが違うから赤ちゃんは起きやすい

夜泣きを知るためには、まず赤ちゃんの睡眠のリズムを知るのも大切です。

睡眠には、脳も休んでいて眠りが深いノンレム睡眠と、脳は働いていて眠りが浅いレム睡眠という睡眠周期があるのは知っていますね。

年齢 睡眠周期(平均) 脳波
新生児~2歳 40~60分 ・ノンレム睡眠は静睡眠、レム睡眠は動睡眠といわれる大人の睡眠の脳波の原型になるものと、どちらにも当てはまらず、後にどちらかの睡眠に変わる不定睡眠の3つの睡眠状態で構成されている。
・昼夜の区別がなく、生活リズムがはっきりしていない。
・動睡眠の割合が睡眠の50%以上を占め、眠りが浅い状態が長い。
・動睡眠の終わりとともに1度目を覚まして泣く子が多い。
2~5歳 60~80分 ・ノンレム睡眠とレム睡眠の脳波がみられるようになる。
・不定睡眠の大半がノンレム睡眠に変わり、残りの部分がレム睡眠 に変わるため、レム睡眠の時間が短くなり、深い眠りにつく時間が増える。この時期が一生の中で1番、熟睡する時間が長い。
・昼夜の区別ができるようになり、生活リズムがはっきりしてくる。
・昼寝する時間が短くなる。
5歳以降 90分 ・ノンレム睡眠とレム睡眠の脳波がはっきりしてくる。
・昼寝をしなくなる子が多い。
・レム睡眠の割合が睡眠の約20%になり、眠りの深い状態が多い。

表を見てわかるように、新生児の脳波、発達のために働いている時間が長く、眠りが浅いため、何らかの要因によって、起きやすい傾向にあります。睡眠周期も大人の平均90分に比べ、年齢が小さければ小さいほど周期が短くなります。

夜泣きの原因になるといわれているもの

「夜泣きの原因がわかれば、解決策がわかるかも」と思うお母さん、たくさんいるかと思いますが、残念ながら、夜泣きの原因は解明されていません。

脳が成長するために欠かせないもののひとつで、自然とよくなるので、問題視しなくても大丈夫だとさえいわれています。問題ないといわれても、夜泣きをしているわが子のこと、知りたいですよね。

夜泣きの原因になるといわれているものを表にしてみました。

月齢 原因
新生児 ・脳が昼夜の区別ができないため ・不安感
新生児~1歳 ・脳が昼夜の区別をするための訓練中(逆転している場合もしばしば・・・)
・日中に脳への刺激が多い ・何らかのストレス ・昼寝のし過ぎ ・不安感
1~2歳 ・日中に脳への刺激が多い ・何らかのストレス ・昼寝のし過ぎ ・不安感 ・夢の影響 ・生活環境の変化
2~3歳 ・日中に脳への刺激が多い ・何らかのストレス ・昼寝のし過ぎ ・不安感 ・夢の影響 ・生活環境の変化 ・夜驚症(やきょうしょう)などの睡眠障害
3~5歳 ・日中に脳への刺激が多い ・何らかのストレス ・昼寝のし過ぎ ・不安感 ・夢の影響 ・生活環境の変化 ・夜驚症などの睡眠障害
5歳以降 ・生活環境の変化 ・夜驚症などの睡眠障害

新生児から5歳までの間の原因と思われるものは、脳波の違いはあっても、ほぼ同じなのがわかりますよね。

「泣いてもすぐに抱っこしない」夜泣きには放置でも無視でもなく”見守る”のが1番

新生児の時から、朝起きた時にはカーテンを開けて明るい所で、夜9時前後には真っ暗な所で授乳をすると、昼夜の区別がつくのが早いといわれています。これだけで、夜泣きの少ない子になるという説もあるようですが、夜泣きの原因は、それだけではないので、全くなくなるわけではありません。

夜泣きは、基本的には見守るのが1番だといわれています。

表にあるように、新生児の時、動睡眠の終わりとともに1度目を覚まして泣くことがあります。泣いてすぐにお母さんが駆けつけて抱っこすると、それが当り前になってしまい、抱っこしないと眠ることができなくなります。

そのため、目が覚めると、必ず泣いてお母さんを呼ぶようになり、これが夜泣きに繋がってしまう場合も少なくないようです。

新生児の時に、泣いてもすぐ行かずに様子をみることで、自分の力で眠りにつくことを覚えるため、夜泣きの少ない子になるんです。


調べるのが遅かった私もそうですが「あの時、抱っこしたのが悪かったのか~・・・」そう思っているお母さんもいますよね。今からでも遅くありません。

最初は30秒から、夜泣きを見守るようにしてみてください。少しずつ長くしていき、最終的には5~10分は見守るようにしましょう。

泣きやまない時も、すぐに抱っこしないで「とん、とん」と軽く背中を叩いたり、さすったり、頭を撫でたりして、安心させてあげましょう。この時、耳元で「大丈夫だよ」「そばにいるよ」など、優しくささやいてあげるのもとても効果がありますよ。

「すごい勢いで泣いてるのに、見守るだけって大丈夫なの?」そう思うお母さんも多いかと思いますが、泣くのは、脳が発達するために必要なことで、赤ちゃんは泣くのが仕事です。

夜泣きを見守る育児の仕方は、世界中で認められている方法で、前述したように、赤ちゃんが自分の力で眠りにつく術を学ぶためには大切なことなんです。

夜泣きにママがイライラしない方法

長々と夜泣きについてお話ししましたが、本題に入ります。

特に、初めて子育てをする1人目の時は、右も左もわからず、どうしたらいいかわからない不安や、家事と育児を両立させないとというプレッシャーなどに押しつぶされそうになっているお母さんも多いかと思います。

それにプラスして夜泣きが始まると、本当にイライラするものですよね。

前述した夜泣きを見守る方法をとるだけでも、イライラは半減するかと思います。他にも、イライラしないために大切なことがあります。

「なんで自分だけこんなに辛いの?」と思うのをやめよう

「なんで自分だけ」と思うと、どんどん惨めな気持ちになっていきませんか?

惨めな気持ちになると、つい、子どもに八つ当たりをしてしまい、夜泣きされるたびに「なんで泣くの?」「いい加減にしてよ!」と思わず言ってしまったりするものです。

夜泣きを1度もしたことがない子は1人もいません。どんなに夜泣きしない子でも、1度は経験したことがあるでしょう。

お母さんが惨めな気持ちになって沈んでいると、その気持ちを感じ取ってしまい、ますます不安になります。不安になればなるほど、夜泣きは、ひどくなってしまうものです。

夜泣きの時期を乗り越えることは、素晴らしいお母さんになる第一歩で、お母さんになったすべての人が経験する道ですよ。

日中のストレスを減らそう

寒い時期は、なかなか難しいですが、散歩をしたり、公園に行ったりして、外の空気を吸って、気分転換しましょう。子どもだけでなく、お母さんも家の中だけでは、運動不足になったり、ストレスが溜まることもあります。

また、早寝早起きや食事の時間、お昼寝の時間などを決めるのも、ストレス発散法のひとつです。

ただ、時間で決めて全てするのは、意外と大変なことで、思うようにいかないこともあるかと思います。そんな時は、無理をせずに、成行きに任せるのもひとつです。「絶対に」と思うと、子どももお母さんも逆にストレスになってしまいます。

作ってでもお母さんは笑顔でいよう

特に、夜泣き時にはイライラ顔を見せずに、作ってでも笑顔を見せてください。

そして、抱っこしながら、どんな歌でもいいので静かに歌を聴かせましょう。歌はストレス発散にはかなり効果的です。

お母さんが何かしらのストレスを抱えていると、子どももそれを感じ取って、ストレスを感じるようになります。ストレス社会といわれる今、まったくストレスなく生活するのは、とても難しいことですが、子どもの前ではできる限り笑顔でいましょうね。

「すぐに泣きやませよう」と思うのをやめよう

「夜中に大泣きされるとご近所に迷惑になるから、すぐに泣きやませないと」「下(上)の子まで起きちゃう!早く泣きやんで!」

そんな焦りが赤ちゃんに伝わってしまうと、さらに大泣きされてしまいます。
  
夜泣きが始まってからでも遅くありません。まずは、ご近所に「夜泣きが始まってしまって、夜中にうるさいこともあるかもしれませんが、申し訳ありません」と、ご挨拶をしておくと、気持ちも楽になるはずです。
  
兄弟(姉妹)がいると、泣き声で起きてしまって、一緒になって泣いてしまうこともあると思いますが、それはそれとして、あきらめちゃいましょう。一緒になって起きてしまったのが兄(姉)の場合は、夜泣きとは少し違った状態なので、状況がわかれば、落ち着いてくれるはずです。

もし、弟(妹)が一緒に起きて泣いてしまった場合、少々大変ですよね。そんな時は、まず、弟(妹)を抱っこして、兄(姉)の夜泣きしている子を「とんとん」したりするようにしましょう。1人の時よりも見守る時間が短くなることもあるかと思いますが、しかたがないことです。
  
車の利用が可能なお母さんなら、夜泣きが始まった日は、車で一夜を過ごすというお母さんもいるようです。ご近所や家族にも迷惑にならないので、思いっきり大泣きしてもらえていいかもしれないですね。

お母さんも工夫して睡眠時間を増やそう

人にとって睡眠は、その日の疲れを癒すとても大切な時間です。それを夜泣きで妨害されてしまえば、かわいい子どもが小悪魔にさえ見えてきます。

「いい加減にして!」と、怒ってしまったり、叩いてしまったりする時って、自分がストレスと睡眠不足で限界を感じている時ですよね。

家事は二の次、とにかくお昼寝を一緒にしたり、夜布団に入った時はそのまま一緒に寝るなど、子どもが寝ている時間は、自分も寝る時間くらいの気持ちでいましょう。

どうしても寝る時間が取れない場合は、寝ること自体をあきらめて「どうせ寝れないし、抱っこしてたら家事もできないんだからTVでも観よう」くらいの気持ちでいると、逆に、子どもが寝てくれるなんてこともありますよ。

手伝ってもらえると思うのをやめよう

よく「手伝ってもらうのも大切だ」と言いますが、実家が遠い(働いている)、旦那さんもあんまり・・・という家もたくさんありますよね。

そんな場合は、あきらめるしかありません。

何もしない旦那さんにイライラしていると、そのイライラが子どもに移ってしまうので、そこは割り切って「手伝う気がないなら邪魔だけしないでね」くらいの気持ちでいましょう。

夜泣きに対し、旦那さんがイライラして「早く寝かせろ」なんて言う場合は、「寝れなくて困ってるのは○○も一緒だから、努力してるのに邪魔しないで」くらいに言っちゃってください。

どうしてもという時は、サポートセンターや一時保育なども、人見知りしないで楽しめる子であればおすすめですが、人見知りする子であれば、お母さんから離れたストレスや刺激の強さが大きくなり、さらに夜泣きがひどくなってしまう場合もあるので、それぞれかと思います。



旦那さんが家事育児を手伝ってくれるのであれば、夜泣きの間だけ、少し負担を増やしてもらえるように旦那さんにお願いするのもひとつです。

ただ、旦那さんは仕事が第一です。仕事に支障をきたすようになってしまえば問題ですし、お母さんとしても、仕事の都合などで手伝ってもらえなかった時に、イライラモードに火がついて、子どもに八つ当たりしてしまうなんてことになりかねません。「手伝ってもらえたら、ラッキー」くらいでいると、気持ちがものすごく楽になりますよ。

ちなみに、うちの場合は、夜泣きしている子どもを旦那が抱っこすると、ヒートアップするので、仕事から帰ってきてから寝るまでの時間の中で、毎日しなくても支障がないようなことの中から、出来ることをお願いしていましたよ。

まとめ

夜泣きでイライラしているお母さん、どんなにすごい人でも完璧な人はいません。

イライラするよりも出来ることから始めましょう。「見守る育児」これは、夜泣きに限らず、子供が成長するためにとても大切なことです。

全てを完璧にこなすことを考えるよりも、気楽に楽しく育児をすることを考えること、それが、夜泣きの軽減にもつながります。お母さんの笑顔が、子どもにとって1番の薬ですよ。