妊娠25週に切迫早産と診断され、寝たきり生活を送っていましたが、妊娠33週で子宮頚管が2㎝を切ってしまい入院となってしまいました。

入院してから産まれるまでの入院生活をどのように過ごしていたのか、まとめましたので参考になればと思います。

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入院のきっかけ

定期的なお腹の張り

自宅安静中は張り止めの薬を飲んでいたのですが、妊娠33週に入った日、朝起きて薬を飲んだにもかかわらずお腹の張りが治まらなかったので時間を計測してみると、1分間継続したお腹の張りが8分間隔で来ていることがわかりました。

病院には「張りが定期的にくるようになったら連絡して」と言われていたので、陣痛並みの張りにやばい!と感じて病院に行きました。

診察後即入院

病院に着いてすぐに診察してもらうと「子宮頚管が2㎝を切ってしまい赤ちゃんが降りてきてしまっているのでこのまま入院してください」と言われ、自宅に帰ることなく入院となってしまいました。

入院準備について

私の場合は切迫早産と診断されて自宅安静の時から「あなたはいつ入院してもいいように病院に来るときは入院セットを毎回持っておいでね」と言われていたので自宅に帰れなくても大丈夫でした。

事前に病院から言われて準備しておいたもの

私が入院した病院は個人病院で完全個室だったので、割と自由に好きなものを持ち込むことができました。パジャマやタオル・スリッパは病院から用意されたものを使用しました。

事前に準備しておいた入院セットの中身は下着(上は着けなくてもよいと言われていたので下のみ)、防寒着、洗面道具、箱ティッシュ、飲み物、暇つぶし道具(ポータブルゲーム機)ぐらいでした。

後から必要になって持ってきてもらったもの

  • 水コットン(気になるところを拭くため)
  • 水出し用お茶パック
  • 自分の枕
  • クッション(24時間点滴でチューブが気になって眠れなかったので手置きに使用)
  • ストロー(寝たまま飲み物が飲めるように)

その他あってすごく助かったもの

  • リップクリーム(部屋が空調で乾燥していたので大活躍)
  • タッパー(病院食を毎回食べきれなかったので主人に持って帰ってもらうため)
  • おりもの用のナプキン(洗濯が間に合わない時もあったので)

私の場合は近くに頼れる身内がおらず、定期的に来てくれる人がいなかったので何とか夫婦2人でやれるよう工夫していました。

入院中の生活

治療

お腹の張りを止めるため入院直後から24時間点滴で、始めは飲み薬と同じウテメリンを投与していましたが、限界量投与しても張りが治まらなかったのでマグセントという薬を追加で投与していました。

ウテメリンもマグセントも子宮収縮を抑える薬ですが、マグセントの方が強力で全身の筋肉を緩める効果があるため、副作用がものすごくきつかったです。投与開始から3日間は体の火照り、動悸、筋肉痛で何もできず廃人と化していました。

診察

毎日決まった時間に部屋でNSTを使用してお腹の張りを診察することと、3日に1回、医師による診察がありました。医師の診察は車いすで診察室まで移動していました。

診察の度にエコーの写真を撮ってくれたので、お腹の中にいる赤ちゃんの写真をたくさん残すことが出来ました。

洗髪・シャワー

洗髪は1週間に1回決められた曜日に車いすに乗ったまま洗面台のような場所に頭を入れるスタイルで看護師さんが洗ってくれました。

シャワーは診察の結果、医師が許可を出さない限りはできなかったので(点滴を外す必要があったため)、1ヶ月に1回しかできませんでした。その代わりに看護師さんが毎日体を拭いてくれました。

食事

私はあまり体重が増えなかったので食事制限はなく、朝昼晩と15時のおやつは病院から提供されたものを食べて、他に食べたいものがあれば主人に買ってきてもらっていました。

入院にかかった費用

費用に関しては、入院する病院と毎日の治療内容によってかなりの差があります。私が入院した時の費用もあくまで参考程度として考えてください。

高額療養費制度適用範囲内の費用

高額療養費制度とは月の初めから終わりまでの1か月間にかかった医療費のうち、標準報酬月額ごとに定められた自己負担額を超えた分の医療費を払わずに済むという制度です。

この制度に適用された入院中の治療費、診察代、NSTと処方された薬代については8万円程度の支払いで済みました。

高額療養費制度適用範囲外の費用

適用範囲外の費用は全額自己負担となります。

ベッド代は通常は高額療養費制度の適用範囲内になるのですが、自分から希望して個室などの設備が整った場所で入院することになった場合(個室しかない病院を選んだ場合も同様)のベッド代は全額自己負担となります。また食事代についても全額自己負担となります。

支払った総額

高額療養費制度限度額と適用範囲外の費用を合わせて、支払総額は40万円を超えました。

支払い後に自身が加入していた入院保険で1日2千円分支給されたのと、まだ育休に入る前に自宅安静となり会社を欠勤し、傷病欠勤扱いとなっていたので手当として月給の7割×2か月分いただき、実際に支払った金額としては3分の1程度で済みました。

このときは働いていて本当によかった、と心の底から思いました。

退院について

切迫早産と診断されている間は保険の適用内で医療行為を行うために入院できるのですが、妊娠37週を超えると早産ではなくなり、医療行為を行わなくなるため退院となります。

そのため、退院せず37週を超えるときに促進剤を投与して出産まで持ち込むか、一時退院して出産するときにまた入院するか選択することになりました。

私は自宅内に赤ちゃんを迎える準備が全くできていなかったので退院することを選びました。

まとめ

私はなんとか37週まで持ちこたえたこともあり、入院期間1ヶ月でした。自宅安静の期間もあったので寝たきり生活は2ヶ月半にも及びました。

しかし、個室という環境を選んでいたことで点滴に慣れてしまえば至れり尽くせりな入院生活が今となっては天国だったと思います。

1日3食の食事が用意されていて、洗濯掃除もやらなくて済むし、寝たいときに寝て…。今思えば出産前に我が子がくれた最高の休暇だったのかもしれません。