自然分娩では安全に分娩を行うことが難しいとされる場合に、お腹にメスを入れて赤ちゃんを出産します。これを帝王切開と言い、最近では大体5人に1人の割合だと言われています。

帝王切開は自然分娩とは違い、産後の痛みが激しいと聞きますが、どのような痛みなのでしょうか?痛みはいつまで続くのか?

期間や痛みを和らげるための対策法をリアルな経験談を交えてご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

帝王切開は痛みのない楽な出産方法ではない!

帝王切開での出産は、「痛みがなくて楽」というイメージがありませんか?

何時間、何十時間と痛みに苦しむ自然分娩とは違い、背中に麻酔を打ってしまったら何の痛みも感じません。麻酔が効いてしまったら後は医療スタッフに身を任せ赤ちゃんの誕生を待つのみです。

しかし、実際は違いました。自然分娩も帝王切開も両方経験したママに話を聞くと、断然帝王切開の方が痛みが辛いと言うのです。

帝王切開の痛みはいつから始まるの?

帝王切開の痛みは手術が終わり、部屋に戻ってからじわりじわりと増してきます。時間にすると術後30分ほどでしょうか。

家族や赤ちゃんとの対面をしている最中ですし、まだ麻酔も若干効いていますので、我慢できる程度の痛みです。

どんな痛みを感じるの?

術後のお腹の痛みは、後陣痛と傷の痛みと2種類感じると説明を受けました。ただ、私が実際に経験した術後の痛みは、正直どっちの痛みなのかが分からない。これが本音です。

ジンジンお腹が熱くなるような、生理痛が激痛になったような、そんな痛みです。

痛みのピークは?我慢できるもの?

私は非常に痛みに弱いタイプで、まだ麻酔が完全に切れていないであろう時から痛い痛いと口に出していました。

本格的な痛みのピークは術後2時間ほど経った頃でしょうか、我慢の限界に達しました。看護師さんにお腹が痛いと相談すると、痛み止めを使って痛みを和らげる処置をしましょうという事になりました。

痛みを和らげる痛み止めには3種類の薬がある

帝王切開のお腹の痛みを和らげる方法には3種類の痛み止めがあります。

  1. 座薬
  2. 点滴
  3. 筋肉注射

この3種類を1→2→3という順番で数時間の間隔を空けながら使用していきます。そして3番の筋肉注射を行ってもまだ痛みが強いようであれば再度1番の座薬が使用できるという事です。

私はすべての薬を計1回ずつ使用しました。

個人的には一番効果がある薬は3番の筋肉注射です。お尻に注射を打ちますが、即効性が高くすぐに痛みが消えてしまいます。

逆にあまり効果がなかったのが点滴です。痛みが全く取れず、ひたすら次の痛み止めが使える時間まで必死に痛みに耐えました。

座薬は効き目が出てくるまでに時間はかかりますが、激痛状態ではなくなるという程度でしょうか。

もともと痛みに強い人や、陣痛の痛みを味わった後に帝王切開への切り替えをしたママは術後の痛みを痛み止めを使って和らげることなく我慢する場合も多いようです。

手術後は就寝時間になっても痛くて眠れない

私は朝一番の帝王切開でした。手術中の緊張感と手術後の不思議な気持ちが高ぶり、家族に手術中の話をあれこれと話をしたこと、様々な事が重なって、面会時間が終わる20時頃にはどっと体が疲れていました。

帝王切開当日は下半身麻酔が抜けきらず、全く身動きが取れませんし、昼食や夕食も取ることも出来ません。

そんなこともあり早めの就寝をしようと部屋の電気を消してもらおうと看護師さんにお願いしました。眠ってしまえばお腹の痛みも感じないはず。しかし、この考えは非常に甘いものでした。


途切れ途切れに眠気のピークが襲い掛かってきます。しかし、「あぁ…もう寝てしまう」と感じるたびに痛みが邪魔をしてまた目を開くことになるのです。

消灯してからも何時間経っても眠ることが出来ません。

手術帝王切開当日はナースステーションから最も近い部屋に入ります。そして、異変が起こってもすぐに対処できるように、1時間~2時間おきに見回りに来てくれます。

見回りの度に起きている私に睡眠薬の点滴をする提案を看護師さんが出してくれました。出来るだけ早く眠ることが出来るよう、強めの点滴をお願いし、早速流してもらいました。

30分ほどで終わる睡眠薬の様で、きっと終わる前にはぐっすりと眠りについているはずと説明を受け、まだまだかと眠気を待っていました。

しかし、何分経っても全く眠たくならず、仕舞いには点滴が終わってしまい、泣く泣くナースコールを押して呼びました。もう1種類の睡眠薬を流してもらい、ようやく眠りにつくことが出来ました。

手術2日目になると驚くほど痛みがなくなる

睡眠薬のおかげで朝を迎えることが出来ました。そして、目覚めた時に驚いたのが昨日までのお腹の痛みが全くないという事です。

ただし、それは体を全く動かさない時のみ。少しでも体の方向を変えようとしたり、くしゃみをしたときには激痛が走りました。

2日目の朝には主治医の先生の診察があります。悪露の状態や傷口の状態を確かめ、回復が順調であれば一般の病室に移動します。そして、赤ちゃんのお世話がスタートします。

2日目からはどんどん動くことが傷口の癒着の対策法

2日目以降はどんどん動くように指導されます。これは、帝王切開を行う事によって傷口に腸が癒着する可能性があります。この癒着を防ぐためにも体を動かして対策を行う必要があります。

まずはベッドからの離脱です。自動ベッドを出来るだけ上手く利用して極力腹筋を使わないように工夫します。

そして、ベッドの柵や看護師さんに助けてもらいながら立ち上がります。腹筋を使う瞬間は痛みで息をするのを忘れてしまうほどです。

立ち上がってしまえば痛みは我慢できる程度ですが、そこから身動きはとれません。傷口も縫合された状態ですので、つっぱった感じがあり、背筋をピンと伸ばして立っていることは出来ません。

移動する際は老人のように腰を丸くした状態で歩きます。

痛み止めは内服のみになる

帝王切開初日に使用した3種類の痛み止めはもう使用せず、内服の痛み止めのみになります。

気休め程度に感じましたが、赤ちゃんのお世話をしなくてはいけないため、痛いなどと言っていられない状態になります。2・3㎏あるフニャフニャの赤ちゃんを抱っこしたりお世話をしなくてはいけません。

退院時の状態とは?

自然分娩では退院まで最大5日間入院します。帝王切開は少し長めの8日間ですが、退院時には日常生活にほとんど支障のないくらいに回復することができます。

もちろんスタスタ歩いたり、素早く立ち上がったり座ったりすることは出来ませんが、ゆっくり行動すれば問題ありません。

帝王切開のお腹の痛みが完全になくなるのはいつ?

すっかり痛みを感じなくなったのは帝王切開後一カ月もたたない頃でしょうか。

里帰りも終了し、自宅へ戻った頃には慌ただしい毎日のおかげでどんな痛みなのかも忘れてしまうほどです。

最後に

女性は本当に強いもので、陣痛の痛みも帝王切開の痛みも必ず乗り越えることが出来ます。

あんなに痛いと感じた術後の痛みを必ず感じなくてはいけないと分かっていても、何人でも家族が増えて欲しいと思ってしまうもので本当に不思議ですよね。

帝王切開の痛みのピークは初日のみです!2日目以降は赤ちゃんの可愛さで痛みなんて忘れてしまいますので、心配不要ですよ!