知育アプリとは、タブレット端末やスマートフォンなどにダウンロードして遊べる知育教材アプリです。
4,5,6歳くらいになると、ゲーム機やタブレット端末をクリスマスやお誕生日プレゼントにもらって遊ぶお子さんもいるかもしれませんが、ゲーム時間を学習時間にしてゲームをするような感覚でお勉強をしてみませんか?
今回は4歳・5歳・6歳を対象とした知育アプリをご紹介します。筆者もタブレット端末にアプリをダウンロードして、年長〜小学低学年の子供達に使わせていますが、大人も一緒に楽しめておすすめです。
知育アプリのメリットだけでなくデメリットや、おすすめの無料・有料・ひらがな・英語・数字などのアプリを紹介します。
この記事を参考にして、各ご家庭で知育アプリについて話し合い、一緒に学びの時としてみてください。
知育アプリとは
知育アプリはスマートフォンやタブレット端末用に開発されたアプリです。アプリの中でも特に知育や学習をメインとしたソフトで、ひらがな、カタカナ、数字、英語、色・形などを学習できます。
目で見て楽しく、耳で聞いて理解を深め、タッチパネルで直感的に操作できる工夫が随所になされています。
この知育アプリを利用する時、主に大事なことは以下の4点です。
- 大人がアプリの内容を把握する
- 利用する時間を管理する
- 無料アプリの場合は広告に注意する
- あくまで知育アプリはツールの1つととらえる
4,5,6歳ともなると好奇心旺盛でなんでも知りたがって見たがることが多いものです。不要な広告を見せたくない場合は、あらかじめ有料版に切り替えるなどして、対応していきたいですね。
また、知育アプリはツールの1つととらえ、時間が過ぎたらお終いにしましょう。そして、積み木や実際の塗り絵、折り紙、お絵かき、ごっこ遊びほか、外遊びなどバランス良く遊ぶことをおすすめします。
いろいろな体験が成長の糧となりますので、親子でコミュニケーションをとりながらたくさん遊ぶ、そのうちの1つに知育アプリもあるという位置づけだとアプリへの対応の仕方がわかってきます。
4歳・5歳・6歳に人気・おすすめのアプリ
無料・有料、ゲーム感覚で学べるもの・学習別、年齢別に紹介します。
無料アプリ
まずは無料で遊べるアプリをご紹介します。
ぬりえあそび 幼児子供向け無料知育アプリ
年中・年長さんあたりになると塗り方のバリエーションや想像力をはたらかせて、大人が思いもつかないような色でぬりえ遊びをしますね。
- 指先で塗りたいように塗られる
- 塗る場所が多くて、塗りやすい
- 見本を見たい時など、ペイントモードで楽しめる
- みずぬりえモードは挿絵のような塗り絵を楽しめる
男の子向け・女の子向け・共通と、イラストがたくさん用意されている点もおすすめです。塗った作品はカメラモードで保存できるので家族みんなで共有できますね。
おしりたんてい〜ねらわれたダイヤ〜
おしりたんていという絵本をご存じでしょうか?幼児から小学低学年を中心に人気の絵本です。我が家のこどもたちもこの絵本シリーズは大好きです。
そんな人気絵本のアプリがこの「おしりたんてい〜ねらわれたダイヤ〜」なのですが、動く絵本のように触ると動くところが面白いです。
- おしりたんていと一緒に事件を解決するので主人公になった気分になる
- おしりたんていに触れるとおなら音とともに顔が動く
- 謎解きで答えを考えながら読み進められる
事件の犯人だと思う人をタッチしたり、おしりたんていのおしり(顔?)をタッチして犯人におしおきしたりと、面白い仕掛けがあります。子供はおしりやおならなどが好きですよね。楽しむと同時に考えていくことにもつながるので、おすすめです。
幼児向け英才教育アプリ「デジタルコペル」
対象年齢:0歳〜6歳
幼児教室から開発された本格的な幼児向け知育教材です。年齢別のコースが選べるのでお子さんのレベルに合わせてすすめられますね。
- 1日10回無料でレッスンを受けられる
- 数、言葉、記憶力、思考力、空間判断力、知識など多面的に学習できる
- 学習結果をグラフで見て苦手な部分なども把握しやすい
レッスンを受けるとポイントがたまり、そのポイントでガチャを回してアイテムを手に入れて、街を作っていくところなどが面白いですね。また、歌の動画もあり、日本語英語両方聴けます。コンテンツも随時更新されているので、飽きることなく続けられそうですね。
有料アプリ
ひらがな:こども ゆびドリル
対象年齢:4歳〜
金額:¥300
ひらがな50音を一覧表で見ながら覚えられるアプリです。部屋の壁やお風呂の壁で見たことのある50音一覧表はアプリ内で見ることはあまりないため、ユニークなアプリです。
- AppStore教育有料iPad Appランキング1位の人気アプリ
- イラストは全て身近にある生き物や道具などで覚えやすい
- 書き順が大きく表示されるので見やすい&指でなぞりやすい
- 音声で「正解!」「次の問題にいってみよう!」と声掛けしてくれる
小学校入学前準備に、自分の名前をひらがなでかけるようになったらいいですよね。これはそのような練習をするときにも役立つアプリです。
学研の頭脳開発 「ちえのおけいこ5歳」
金額:¥600
学研が開発したアプリで、年齢別(他にも3歳、4歳向けがある)に対応したアプリです。
- 実際に販売されている学研の頭脳開発シリーズ「5歳 ちえのおけいこ」のアプリ版
- ドリルを一枚一枚めくって学習するようなイメージ
- がんばりシールやママからのメダルをもらえるなど、子供のやる気が向上する仕様
ゲーム感覚でひらがな、足し算、めいろなどを進められるので、気づいたら学習能力がアップしていることになるかもしれません。紙のドリルだと持ち運びに不便な場合がありますが、これならどこでも気軽にさっと学習できる点がおすすめです。レビュアーの中には小学校受験対策にも使えるとの声もあるので、ステップアップしながらしっかりと学習能力を身に着けたいご家庭におすすめです。
ひらがな・カタカナ
なぞっておぼえる! ひらがな・カタカナ
書いていく文字が増えていくとアイテムを入手して、そのアイテムでなぞっていく仕様です。アイテムには飛行機や蝶々があり、プロペラや羽がアニメで動くので、お子さんも熱中しやすくなります。
ひらがなも「あ」から始まって次は「い」…というように50音順ではなく、お子さんの書きやすい文字、好きな文字からスタートできます。最後まで残った文字は逆に言うと苦手な文字でもあるので、「そこだけちょっと練習を頑張ってみよう」というように、大人も把握しやすくなります。
おすすめは、ちゃんと「とめ」や「はね」も再現されている書き順です。なかなか、ここまで詳細にあらわしているアプリはあまりないので、しっかりと正しい文字を認識できますね。
英語
Lola のABC パーティー 無料 – 読むことを学習する
パンダの女の子が、ネイティブ発音で英語のアルファベットや書き順などを教えてくれるアプリです。
いわゆる日本語英語のような発音ではなく、ネイティブの発音でしっかりとABC…を聴けます。これはリスニングの勉強にもいいですね。有料版アプリもあり、そちらはゲーム中の広告非表示や最小限の日本語表記など、より英語に慣れ親しむ工夫がされています。
数字
算数忍者〜たし算ひき算〜ゲームで足し引きが好きになる!
忍者と一緒に足し算引き算をゲーム感覚でこなしていけるアプリです。
- テンポよくすすめられる
- クリアして進めていくと限定レアカードがもらえる
- 子供が飽きない仕掛けがたくさんある
おすすめは記録を3つまで残せることです。兄弟姉妹で使っても記録が1つだと、自分の記録を塗り替えられてしまってケンカになってしまうことも…。このアプリなら3つまで残せるので、それぞれのペースで学習を進められます。
「4歳・5歳・6歳」年齢別知育アプリ
今度は年齢別におすすめな知育アプリを紹介します。
4歳〜
世界中の童話34本が入っていて、懐かしい絵が画面いっぱいに広がります。お子さんは新鮮に感じ、大人は懐かしく思うことでしょう。
読み聞かせのコツも詳しく書いてあって、実際に子どもたちに読み聞かせするときの参考にできます。なぜ悲しい話や怖い話が昔ばなしの中には含まれているのか、なども解説されています。
現代の子供向けストーリーにはあまり見受けられなくなった要素ですが、このアプリを通して、悲しみや怖いという感性や感情も大事に育んでいきたいですね。
5歳〜
どうやったらボールがゴールまで進むかを考えながらコースを作り、装置を設置します。完成したらボールを転がしてみて、うまくいかないところは装置を交換してみたりと、なかなかやりごたえのあるアプリです。自分で考えたコースで、ボールが見事ゴールまで到達できたときの達成感や満足感なども得られます。
このアプリで作ってみたコースを実際に工作で作ってみるのもいいですよね。5歳前後からはさみやのりなどの紙工作も手先が器用になっていきますので、アプリのコースを参考に作ってみてください。
6歳〜
パズルのように都道府県を組み込んでいったり、何秒で完成できるかなどもあるのでワクワクドキドキしながら遊べますね。難易度も設定でき、高いレベルになると境界線がない状態で行うモードもあります。親子で一緒に楽しく覚えられますね。
知育アプリのメリット
知育アプリを使用することについては賛否両論ありますが、各家庭でよく話し合って、最初にルール決めをし、それに基づいて遊ぶ分には問題ないと私は思います。
その上で知育アプリを見てみると、以下のようなメリットがあります。
- 現代の子供は端末などに慣れているので、抵抗感なく取り組める
- いつでもどこでも気軽に取り組める
- 勉強しなきゃという意気込みやプレッシャーが低い
- 毎日時間を決めれば、短時間でもコツコツ続けやすい
- 外出先でもできる
- 繰り返し学習できる
- ステップアップして学習できる(出題問題もいろいろ変わって出される)
- 親子で一緒に楽しみながらすすめやすい
知育アプリは1つのツールととらえ、ここで学んだことを実際に目で見て耳で聞いて学習することがよいでしょう。
例えば、アプリで知った生き物の情報が本当かどうか、実際に動物園や水族館に行ってみたり、公園で実験を試してみてもいいですよね。あるいは塗り絵のアプリで絵を完成したら、それを今度は実際の絵の具やクレヨンでもう一度書いてみるなど。
アプリだけで完結するのではなく、そこから世界を広げて体験してみると、より学習効果が期待できます。
知育アプリのデメリット
メリットだけでは当然ありません。デメリットも把握した上でお子さんに使わせることが大事です。そのためには、保護者がきちんと内容や時間を把握し管理する必要があります。
知育アプリのデメリットは以下の点です。
- アプリまかせはフォローが必要な場面もそのまま見過ごされてしまいがち
- 無料版などは子供にとって不必要な広告が流れてくる
- 時間制限を設けないといつまでもダラダラ遊んでしまう
- 長時間の使用は視力低下につながるおそれがある
デメリットを回避するにはどうすればよいのでしょうか。
- 親子間のコミュニケーションをよくとる(一緒に遊ぶなど)
- 事前に無料版から有料版に切り替えてから学びをスタートする
- 時間をきちっと決めて親も子もそれを守るようにする
- スマホ、タブレット端末と顔の位置を適切な距離で保つ
- 休憩時間をこまめにとる
知育アプリは一つ一つのコマが短いので、わりと終了のタイミングもとりやすいものです。「このひらがなが終わったらおしまいね」など声掛けをしながらすすめるといいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。知育アプリは楽しく学べる工夫がされているものがたくさんあります。親子でいろいろ試してみて、お子さんにあったアプリが見つかるといいですね。