「お腹が空く」「体重の増加に気をつけなくちゃいけない」でも・・・「食べたい!」そんな妊婦さんの強い味方になってくれるガム。

しかし、選び方を間違えると、虫歯の原因になったり、おなかの赤ちゃんに影響がある添加物が入っていたり、逆に、体重増加につながってしまったり・・・

妊娠中にガムを食べるのは、決してダメではありません。しかし、たかがガムと侮らずに、妊娠中でも安心して食べることができる商品を選ぶことが大切なんです。

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妊娠中・つわり中のお供ともいえるガムは本当に食べても大丈夫?

食べづわり、なぜかお腹が空く、口の中が変、体重増加制限がある・・・

そんな妊婦さんのお供ともいえるガムですが、「本当に食べても大丈夫なのかな?」って、不安に思うことがあるという方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ガムを食べることは決して悪いことではありません。ただでさえ、ストレスがかかることも多い妊娠中に、ガムまで我慢しなければいけないとなると、ストレスのかたまりになってしまいますよね。



だからといって、ガムは添加物の宝庫です。甘味料を始め、増粘剤、光沢剤、香料など、私たちが思っている以上にたくさんの添加物が使われています。

そう考えると、やはり赤ちゃんへの影響も気になるところです。

ガムの添加物を全てあげようと思うと、切りがないので、ガムの主成分と増粘剤になっている添加物と、甘味料のそれぞれの代表格を調べてみました。

ガムによく使われている添加物。妊婦が注意するべき成分は?

主成分・・・ガムベース

ガムの主成分は、噛み続けた時に残る味のなくなった部分で、「ガムベース」と呼ばれるものです。私が、あまりガムが好きでないのは、この噛み続けた時の後味の悪さです。

本来のガムベースは「チクル」といい、サポジラという木を煮詰めて水分を飛ばすことで摂れる植物性樹脂のことです。しかし、さまざまな影響により、サポジラの木はとても高価なものになってしまいました。

そこで、代用品として開発されたのが、低価格でガムの弾力の調整をしやすい酢酸ビニル樹脂というプラスチックで、接着剤などにも使用されていて、がんの原因になると言われています。

現在、日本で販売されているガムの中にも、チクルを使用している商品はありますが、酢酸ビニル樹脂などのガムベースと混合されていて、チクル100%使用している商品は無いのが現状です。

増粘剤・・・アラビアガム

増粘剤はどんなガムにも必ずと言っていいほど配合されています。中でも、アラビアガムが入っていないガムはないといってもいいかもしれません。

アラビアガムは、アラビアゴムという木の樹液を乾燥させて造られている天然の添加物です。粘り気を出す増粘安定剤としてだけではなく、原料を均一に混ぜ合わせるための乳化剤として使用されることも多い添加物です。

喘息や関節痛、発疹などの症状が現れることがあり、アレルギーの原因にもなると言われています。

主な甘味料3つ

甘味料はバクテリアなどを利用している人工甘味料と天然素材から抽出した甘味成分を利用した天然甘味料がありますが、抽出する過程において、作る過程において、何かしら人の手が銜えられていたり、天然素材自体が問題視されていたりするので、私個人としては同じことだと考えています。

果糖ブドウ糖液糖

果糖ブドウ糖液糖は、その名の通り、果実やはちみつなどから摂れる果糖と、トウモロコシやじゃがいもなどのでんぷんから摂れるブドウ糖だけを抽出したものを混合させたものです。

ブドウ糖は、酵素を加えることによって、本来あるブドウ糖そのままではなく、果糖に近い状態に置き換えることで、甘味を引き立てます。

表示によって、「果糖ブドウ糖液糖」と書かれている場合と「ブドウ糖果糖液糖」と書かれている場合がありますが、これは、どちらが多く含まれているかを示しているもので、多く含まれている方が先に書かれています。

砂糖同様に肥満になる危険性が高く、シュガーレスの菓子類を選んでいるはずなのに、なぜか体重が増加する傾向にある場合、この果糖ブドウ糖液糖(ブドウ糖果糖液糖)が含まれている可能性がありますので、体重管理している妊婦さんは要注意です。

キシリトール

キシリトールは 虫歯予防などで誰もが知っている甘味料ですよね。白樺やトウモロコシなどの糖分から造られている天然素材の添加物です。

虫歯菌の餌にならないため虫歯になりにくいと言われていますが、実は、キシリトールの仲間たちと言える糖アルコールは、全て虫歯菌の餌にならないので、キシリトールだけが特別というわけではないともいえます。

消化しにくい性質を持っているので、身体に吸収されにくく、しかも低カロリーなので、ダイエット食品などにも利用されています。ただし、食べ過ぎるとお腹が緩くなってしまうので、食べ過ぎは要注意です。

キシリトールの原料になるトウモロコシは、アメリカから輸入されている遺伝子組み換えされているものがほとんどなので、本当に身体にいいのかと聞かれるとどうなのかなと思ってしまう部分です。

アスパルテーム-Lフェニルアラニンメチルエステール

ガストリンというホルモンの研究中に偶然見つけた甘味成分で、砂糖の200倍以上もの甘味があります。

肉や魚、果物などにも含まれるアスパラギン酸とフェニルアラニンを混合して造られていますが、バクテリアを利用して造る完全なる人工甘味料です。

脳障害、不妊症、がん、精神障害などになる危険性があり、おなかの赤ちゃんの脳に障害が起きる場合もあります。



他にも、マルチトール、ソルビトール、アセスファムK、スクラロースなど、数多くの甘味料が利用されていますが、切りがないのでここでは控えますね。

ただ、果糖ブドウ糖液糖以外の甘味料のほとんどは、キシリトール同様に、食べ過ぎるとお腹が緩くなる副作用があるので、1日に食べる目安の量は、しっかりと守りましょうね。

妊娠中にどうしてガムを食べても大丈夫なの?ガムばかり食べ過ぎはダメ?

妊娠中に食べても大丈夫と最初に言いましたが、中でも、ガムの主原料ともいえるガムベースが、接着剤に含まれる成分と考えると、なんとなく食べたくなくなりますよね。

私個人の意見は、食べなくて済むのであれば、無理して食べる必要はないと思います。

とは言え、上記したように妊娠中にガムを食べるのは、決して悪いことではありません。私も、普段はガムを滅多に口にしませんが、妊娠中には、逆にかなりお世話になりました。



「普段、食べない人間が、なんでわざわざ妊娠中にガム食べてるの?」と、よく友人にも聞かれましたが、ガムに含まれている添加物の多くは、他の菓子類やコンビニのお弁当、冷凍食品などにも使用されていて、毎日、よほどの量を食べない限り、安全だと言われている添加物ばかりです。

出来る限りそういった商品を使わずに、外食もしないようにと思っても、忙しい時やお出かけ先などで、どうしても頼ってしまう場合あるのは、誰でも同じだと思います。

「自分は、そんな体に悪いもの食べたことない!」という方の中にも、外食という形で食べている場合だってあるのです。


添加物は、どのくらいの量までなら毎日食べても身体に害はないという量が定められています。商品を作る側がそれを守っている限り、私たち買う側が商品に表示されている食べる目安量を守っている限り、身体には害はないといえます。

要は、食べる量なんです。

食べ過ぎにさえ気をつけていれば、過敏になる必要はありません。

だからといって、ガムが添加物の宝庫だということに変わりはありません。決して身体にいいものではなく、上記のようなアスパルテーム以外の添加物も、赤ちゃんに影響が絶対にないとは言い切れないので、最低限、どうしてもの時だけに留めることも大切なことです。

妊娠中・つわり中はどんなガムを選べばいいの?オススメのガムは?

妊娠中にガムを食べるなら、どのような商品を選べばいいのか、それが1番気になるところですよね。ここでは妊娠中にオススメのガムを紹介します。

キシリトール100%ガム

上記したように、キシリトールは、人工甘味料ではなく天然由来の天然甘味料です。妊娠中にこれほどの安心感はないでしょう。

まずは、試しにロッテのキシリトールガムの21粒入り3袋セットを買ってから、自分が1番気に入った味を少しでも安いボトルで買うのが、おすすめでしょう。

ネット販売もしていますし、ネット販売が苦手な方であれば、かかりつけの歯医者さんでも販売している場合があります。

ただし、キシリトールの意外な盲点ともなる遺伝子組み換えのこともふまえ、推奨していない歯医者さんもあるようなので、確認してみてくださいね。

ノンアスパルテームのガム

科学的にお腹の赤ちゃんに影響があると言われている以上、食べないに越したことはありません。

スーパーやコンビニなどに行き、成分表示を見てください。アスパルテームの入っていないガムを探そうと思うと、商品はかなり限られてくるでしょう。

私個人のお気に入りは、「リカルデント ライムミントガム」ですが、アスパルテーム配合です。

気にしていると食べるものがなくなってしまうので、過敏になる必要はないのかなと思う気持ちもありつつ、アスパルテームの入っていないガム、「キシリトール オーラテクトガム」を見つけたので、キシリトール100%ガムと併用していました。

ただ、少し歯磨き粉を思い出すような味とも言えるので、歯磨きをすると気持ち悪くなる妊婦さんには、向いていないかもしれません。

ノンカフェインのガム

妊娠中にカフェインが入ったものを口にすると、おなかの赤ちゃんに悪影響があるのは、妊婦さんでなくても知っていることでしょう。

カフェイン配合のガムのパッケージは、たいてい黒色をしているので、スーパーやコンビニなどでガムを見ると、すぐにわかりますよね。

ノンシュガー・ノン果糖ぶどう糖液糖のガム

ノンシュガーのガム、最近ではものすごい種類が販売されていますよね。体重の増加や、糖分の摂り過ぎに気をつけなければいけない妊婦さんにとって、砂糖は最大の敵です。

「砂糖が入っていなくても甘味料が入っていたら、もっと悪いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、成分によって違いはあるものの甘味料の場合、砂糖の数百倍もの甘みを出すことができます。

ガムを美味しくするために甘みを出す時の、含有量が比になりません。
 
「ノンシュガーのガムを選ぶのは基本中の基本でしょ。」そう思っている妊婦さん、たくさんいるかと思います。

果糖ブドウ糖液糖(ブドウ糖果糖液糖)の存在、忘れていませんか?

前述したように、体重増加につながってしまう可能性があるので、避けた方がいい添加物のひとつです。

ただ、体重増加による制限がない場合には、それほど気にしなくてもいいのかなとも思いますが、砂糖や果糖ブドウ糖液糖は、虫歯の原因にもなる成分なので、しっかりとした口腔ケアをするといいかもしれませんね。

まとめ

何度も言いますが、ガムは添加物の宝庫。無理して食べる必要はありません。だからといって、私たちの生活の中で添加物を口にせずに生活をするのは、とても大変なことです。

さまざまな要因からガムのお世話になりたい妊婦さんもたくさんいますよね。

これもまた、何度も言いますが、妊娠中にガムを食べるのは決して悪いことではありません。少しでも安心して食べることができて、なおかつ自分に合ったガムを探してみましょう。

気に入ったガムが早くみつかるといいですね。