出産後、数日の入院期間を経て、新生児と共に新生活をスタートするママ。出産で体力を消耗してしまっているだけでなく、新生児との生活は慣れないことの連続で、ママの体は疲弊してしまいがちです。
ようやく1日が終わり、赤ちゃんも眠りについてくれたと思いきや、堰を切ったように泣き出す赤ちゃん。日中のお世話だけでも精いっぱいなのに、夜まで泣き続けられると、ママは睡眠時間すら確保することができず、心身ともに疲れ果ててしまいます。
「泣くことが仕事」とも言われる赤ちゃんではありますが、夜だけは、少しでも泣く時間を減らして、ゆっくり眠ってもらいたいですよね。そこで、新生児である生後間もない赤ちゃんが夜に泣く原因とその対策について、私の実体験も踏まえながらお伝えします。
新生児でも夜泣きをする?
出産後、退院して間もないママから、「新生児の夜泣きがつらい」という悩みを聞くことがあります。夜に赤ちゃんが泣くことを「夜泣き」と解釈している場合には、新生児も夜泣きをするということになりますが、実際には、「夜泣き」は、赤ちゃんが夜に泣くこと全般を意味している言葉ではありません。
「夜泣き」がどういった状況を意味しているかを確認したうえで、新生児も夜泣きをするのかどうかをみていきましょう。
夜泣くことが夜泣きではありません
赤ちゃんが夜に泣き出して、泣き止まないことを「夜泣き」と解釈しがちですが、その解釈は少し違っています。「夜泣き」という言葉は、赤ちゃんが特に理由もなく泣き出し、どうあやしても泣き止まない状況を指しています。特に理由がなく泣いているというところがポイントです。
夜泣きがひどい場合には、泣いていた赤ちゃんを、ようやく寝かしつけたと思ったら、またすぐに起きて泣き出す、といったことを繰り返し、そのまま朝を迎えるといったことも度々あります。
泣いている理由が明確であれば、それを解決することで泣き止ませることができますが、夜泣きは、泣いていることに明確な理由がないだけに、泣き止ませることが困難です。いくら抱っこしたり、あやしたりしても泣き止まないので、ママの育児ストレスにもつながりがちです。
お腹が空いていたり、おむつが気持ち悪かったり、暑かったり、寒かったり、といった理由があって泣いているときには「夜泣き」には該当しません。この場合は、泣いている理由を推測して、それを解消してあげることで、泣き止ませてあげることができます。
夜泣きをする月齢は生後3ヵ月頃から
明確な理由がなく泣き続ける「夜泣き」は、早い赤ちゃんで生後3ヵ月頃から始まると言われています。
昼夜の区別がつくようになり、1日の生活リズムが整い始めると、夜の授乳回数も安定してきます。ようやく生活が安定し、まとまった長い時間眠ってくれるようになった、と思っている矢先に起きることが多いです。
一般的には生後7~8ヶ月の頃、夜泣きに悩まされるママが多いようですが、1歳半~2歳頃には落ち着いていきます。1年以上続くこともあるので、ママの睡眠不足が続くようであれば、家族の協力をえながら、乗り切りましょう。
赤ちゃんには個人差があり、夜泣きがひどい赤ちゃんもいれば、まったく夜泣きをしない赤ちゃんもいます。
両極端なタイプの赤ちゃんを育ててきた経験から、赤ちゃんには個人差があるということと、赤ちゃんの夜泣きはママの育て方に問題があるわけではないということを実感しました。
ですから、夜泣きする赤ちゃんを見て、自分の育て方に問題があるのではないか、と悩まないでください。同じママが同じ方針で育児しても、一方は夜泣き知らずの赤ちゃん、一方は泣かない夜がない赤ちゃんが育った実例がここにあります。
夜泣きの原因は、ママではありません。産まれてきた赤ちゃんが、夜泣きをするタイプの赤ちゃんだった、というそれだけのことだと割り切りましょう。
新生児が泣くのは夜泣きではない?
「夜泣き」が始まる時期を、早くて生後3ヵ月と前述したとおり、新生児が夜に泣くのは「夜泣き」には含まれません。
新生児は、まだ昼夜の区別がついていないことが多く、1日の生活リズムが完成していません。朝だから起きる、夜だから眠るといった感覚を持ち合わせていない新生児が泣くのは、本来寝るはずの夜に、理由なく泣き続ける夜泣きとは異なります。
新生児が夜に泣いてしまうのは、夜だから特別に起こる事象ではありません。夜に泣くのも、昼間泣いているのと同じことだと解釈してください。そして、昼でも夜でも、新生児が泣いているときには、なにか理由があるケースがほとんどです。
まだ言葉を発してはくれないので、その理由はこちらが推測しなければいけないのがつらいところではありますが、思い当たる理由を一つずつ解消することで、赤ちゃんは落ち着いて眠ってくれるでしょう。
新生児が夜中に泣く理由、泣き止まない原因を探る
新生児が泣いていることを「夜泣き」と呼ばないことは理解できても、現実問題として、新生児が夜に泣き出し、しばらく泣き止まないこともあります。
新生児が夜に泣き続けるのには、次のような理由が考えられます。
- お腹が空いている
- 喉が渇いている
- おむつが気持ち悪い
- 暑い
- 寒い
- 眠くない
それぞれ、赤ちゃんがどういう状況にあるかを詳しくみていきましょう。
お腹が空いている(喉が渇いている)
新生児が夜に泣く理由で、一番多いのは「お腹が空いている」です。生後まもない赤ちゃんは、まだ吸う力も弱く、1回の授乳やミルクで飲める量が少量です。そのため、頻繁に授乳が必要になります。
前回の授乳からの間隔が短いように感じても、赤ちゃんのお腹が満たされていなかった可能性があります。
母乳育児の場合は特に、赤ちゃんが実際に飲んでいる量が目に見えないので、赤ちゃんがきちんと母乳を飲めているのか判断しづらいところです。あまりにも授乳が頻繁になる場合は、ミルクをあげるか、搾乳した母乳を哺乳瓶であげたりして、赤ちゃんが1回に飲める量を確認してみることをおすすめします。
また、夏などの暑い日は、たくさんの汗をかいて、ママも赤ちゃんも、体の水分を奪われます。ママの体が水分不足になることで、母乳の生成量が減り、赤ちゃんも水分不足に陥ることがあります。
完全母乳の場合、赤ちゃんの吸う力だけでなく、ママから出る母乳側に問題があることも考えられるので、水分不足には充分注意しましょう。
おむつが気持ち悪い
新生児は、1日5~7回程度うんちをします。まだ昼夜の区別がついていないので、うんちをするタイミングも日中とは限りません。夜でもおしっこやうんちをするので、授乳とは関係ないと思われるタイミングで泣いているときには、おむつを確認してみましょう。
まだ母乳しか飲んでいない新生児のうんちは水っぽいので、おむつの中は蒸れやすくなります。うんちをしたまま放置すると、おむつかぶれの原因ともなりますので、こまめに確認することが重要です。
確認したときに、うんちをしていなくても、少しでも濡れているようであれば、おむつを交換して、不快感を取り除いてあげましょう。
暑い/寒い
新生児は、まだ自分で体温調節をすることができず、温度と一緒に体温が上がったり下がったりしてしまいます。
また、赤ちゃんは、暑いからといって、布団を脱いだり、パジャマを替えたりすることもなければ、寒いからといって、布団を着込んだり、1枚上着を着たりといった温度の調整を自分ですることができません。
赤ちゃんの様子を見ながら、汗をかき過ぎていたり、背中やお腹のあたりまで冷えていたりする場合には、布団の厚さや、着ている衣類の枚数を変更してあげましょう。
新生児の手足が冷たくなっていると、寒すぎるのではないかと心配になりますよね。ただ、衣類に覆われていない手足は、外気温の影響を受けやすい部分であると共に、手足が感じ取った外気温に応じて体温調節を行う部分でもあります。
手足が冷たくても、体は体温が調節され、温かくなっている場合がほとんどです。赤ちゃんの体が冷えているかどうかの確認は、背中やお腹の体温を基準としましょう。
眠くない
前述したとおり、新生児である生後間もない赤ちゃんは、まだ昼と夜の区別がついていません。
「夜は寝る時間である」という概念は通用しません。授乳をしても、おむつを替えても、着替えをしても泣き止まない、そんなときは、まだ眠くないだけかもしれません。
第1子のときなら、私も一緒に昼間寝ることで、睡眠不足は解消できたと思います。ですが、昼夜逆転している期間が長かったのが第2子だったので、昼間は第1子の相手をして、夜は第2子の相手をするという不眠不休に近い生活が1ヵ月程度続きました。
家族の協力もあり、細切れではあるものの、仮眠時間をとることで、なんとか持ちこたえ、1ヵ月の時間をかけて、少しずつ昼夜逆転していた第2子の生活リズムを正しく戻していきました。
眠くない赤ちゃんに寝ることを要求するのには無理があります。少しずつにはなりますが、昼と夜があること、夜が寝る時間であることを覚えてくれる日が来るのを待ちましょう。
新生児が夜中に泣き止まないときの対策
夜泣きではないとしても、新生児が夜中に泣き出し、泣き止まなくなってしまったとき、具体的にはどのように対応したらよいでしょうか。
泣き止まない時の対策としては、次のようなものが挙げられます。
- 授乳する(ミルクをあげる)
- おむつを替える
- 着替えをする
- 室内の温度を調整する
- 添い寝で見守る
- ママのお腹の中を再現する
授乳する(ミルクをあげる)
まだ吸う力が弱く、一度に飲むことができる量が少ない新生児は、頻繁に授乳を必要とします。お腹が空いていたり、水分を欲している可能性があるときには、授乳したり、ミルクをあげたりしてみましょう。
特に母乳育児の場合は、赤ちゃんが一回にどの程度の母乳を飲めているかが判断しづらいところです。赤ちゃんが泣いているときには、前回の授乳からあまり間隔が開いていなくても、一度おっぱいを咥えさせてみましょう。さっき飲んだばかりだと思っても、飲む量が足りていなかったのかもしれません。
あまりにも頻繁に授乳が必要になる場合は、ママから母乳が出ていないか、赤ちゃんがうまくおっぱいを吸えていない可能性があります。飲んだ量が明確に分かるミルクか、搾乳した母乳を哺乳瓶に入れるなどして、赤ちゃんが飲んでいる量を確かめてみることをおすすめします。
母乳の出が悪いと感じた場合には、助産院や母乳相談室で相談してみると、適切なアドバイスを受けることができます。1人で悩んでいても解決することは難しい問題なので、専門家の意見を聞いてみましょう。
おむつ替えや着替え
おむつが蒸れていたり、汗をかいた衣類が冷えたりして、赤ちゃんが不快感を感じている可能性があります。おむつを確認して、少しでも濡れていれば、新しいおむつに交換してあげましょう。また、おむつ替えの際に、衣類か汗で湿っていると感じたら、同時に衣類も着替えさせてあげるといいでしょう。
新生児は体温調節機能がまだ未熟で、自分で体温調節がうまくできません。気温に合わせた衣類を着せてあげることを意識する必要があります。汗をにかいていたり、背中やお腹が冷えてしまっているときには、着せる衣類の枚数を変更してみてください。快適に眠ってくれるかもしれません。
室内の温度を調整する
体温調節がうまくできない新生児は、外気温の影響を受けやすいです。エアコンなどを使い、室内の温度を調整して、快適な室温を保ってあげましょう。
夏の冷房の室温は26~28℃が適温といわれています。冷風が赤ちゃんに直接当たらないように風向きを調整してください。
冬の暖房の温度は、18~22℃に設定しましょう。ただし、暖房をつけた部屋は、空気が乾燥しやすいので、加湿器を同時に利用することをおすすめします。
エアコンなどでの温度管理ができない場合には、温度計や体温計を枕元に置いて、随時、室温や赤ちゃんの体温の確認ができる環境を整えましょう。
赤ちゃんが泣き止まない時には、室温や赤ちゃんの体温を確認し、数値に異常がある場合には、室温や衣類、布団を替えるなどの対応をとりましょう。冷やしすぎや温めすぎにならないよう、十分に注意してください。
添い寝で見守る
お腹が空いているわけでもなく、特に深い要素がない場合には、赤ちゃんは眠くないだけかもしれません。生後まもない赤ちゃんは昼夜逆転していることがあります。昼間たくさん寝ていた場合には、眠くない可能性があります。
少し灯りをつけて、ママがそばで見ていることを伝えることで、安心して泣き止むことがあります。泣き止んだ赤ちゃんが眠そうでない場合には、やはり、寝たいタイミングではなかったということでしょう。
部屋を明るくしてしまうと、覚醒してしまうかもしれないので、照明は薄暗い状態にして、しばらく赤ちゃんに添い寝して、見守ってあげてください。無理やり寝かそうとされたことへの不快な気持ちが軽減されて、ママがそばにいる安心感を得ることで、やがて、落ち着いた気持ちで眠りについてくれるでしょう。
ママのお腹の中を再現する
少し前までママのお腹の中にいた赤ちゃんは、ママのお腹の中で聞いていた音に似ている音を耳にすることで、安心して眠ってくれることがあります。
ママのお腹の中で聞いていた音に似ている音には、次のようなものがあります。
- テレビの砂嵐の音(「ザーザー」というノイズ)
- ビニール袋をこすり合わせたときに出る音
- ドライヤーをかける音(※赤ちゃんに風がかからないように注意すること)
- ママの心音
どの方法が自分の赤ちゃんに効果があるか、まずは試してみましょう。
新生児が夜中に泣かないように日中にやるべきこと
昼夜の区別がつかないことで、夜も日中と同じように起きたり泣いたりしてしまう新生児。昼と夜が違うことをなるべく早く覚え、昼間は起きて過ごし、夜はゆっくり眠るという生活に順応してもらいたいところです。
新生児が夜に泣いてしまう回数を少しでも軽減するためには、日中どうやって過ごしたらよいのでしょうか。
日中の過ごし方で注意する点として、次のようなものがあります。
- 朝起きたら日光を浴びさせる
- 昼寝のときは部屋を暗くしない
- 泣き声には反応する
- ママが笑顔でいる
朝起きたら日光を浴びさせる
周りが真っ暗な「夜」が寝る時間であることと同時に、明るくなった「朝」が起きるタイミングであることを赤ちゃんに教えてあげることが重要です。
「朝」になったことを伝えるためには、日光を浴びさせることが効果的です。外が明るくなっていることを認識することで、明るくなったら起きるということをインプットしていきましょう。
日光を浴びさせるといっても、わざわざ外に出して、外気に触れる必要はありません。窓から明るくなった外の様子を見せるだけでも充分に効果があります。赤ちゃんの顔を太陽に向けると、まぶしくて目が開けられなくなってしまうので、太陽を直で見せることは控えた方がいいでしょう。
昼寝のときは部屋を暗くしない
夜にうまく眠れない赤ちゃんは、昼間たっぷり寝てしまっていることが多いです。昼寝はあくまでも昼寝で、夜の睡眠とは違うことを認識してもらうために、昼寝のときは部屋を暗くしないようにしましょう。
昼寝のときに部屋を暗くしてしまうと、昼寝と夜の睡眠の区別がつきにくくなります。その結果、昼寝と夜の睡眠を勘違いして、昼間ぐっすり眠ってしまい、夜になると眠れないという生活を繰り返してしまいます。
まぶしく部屋を照らす必要はありませんが、昼寝はあくまで仮眠であると位置づけ、少し明るめの部屋で寝かせることで、昼夜の差別化を図りましょう。
泣き声には反応する
赤ちゃんが泣いているときには、なにかしらの理由があります。その理由は生理的不快感だけでなく、ただママにそばにいてほしいという漠然としたものの時もあります。
それでもなにかを伝えたくて必死で泣いているのに、その泣き声に反応しないで、赤ちゃんを放置し続けていると、泣くことを止めて「サイレントベビー」になってしまうことがあります。
サイレントベビーは泣かないので、手がかからず、育児が楽になるように感じるかもしれませんが、実際には、赤ちゃんが自分の意思表示をすることを放棄してしまっている状態です。不満や不快なことがあっても、それを伝えてくれないので、赤ちゃんがどういう状態にあるのかを判別できなくなってしまいます。
泣くことでしか意思表示をできない赤ちゃんが、その手段をなくしてしまうことで、赤ちゃんはストレスや不安が溜まる一方です。体の不調ですら伝えてくれなくなり、場合によっては重大な病気を見逃してしまうことにもつながりかねません。
赤ちゃんを精神的に追い詰めてしまうと、夜になっても不安でうまく眠れなかったり、感情をコントロールできず、堰を切ったように泣き出したりすることがあります。
赤ちゃんに健康に育ってもらうためにも、泣いているときには声をかけ、泣き声は届いていることを赤ちゃんに伝えてあげてください。ママがそばにいてくれることを感じることで、精神的に安定した生活を送ることも、夜にゆっくり眠ってもらうためには重要なことです。
ママが笑顔でいる
生後間もない頃は、まだ目もはっきり見えないからといって、油断しないでください。まだ視野はぼやけていて、ママの顔もなんとなくしか見えていない赤ちゃんでも、ママの表情が笑っているか、曇っているかは、自然と感じ取ることができます。
ママがつらそうな顔をしていることを感じ取った赤ちゃんは、不安な気持ちになり、情緒不安定になってしまうことがあります。
情緒不安定になってしまうと、夜寝ることを怖がったり、一人にされることを極端に嫌がったりして、なかなか寝付いてくれないことがでてきます。夜、突然泣いてしまうことも十分に考えられます。
ママが笑顔で近くにいてくれることで、赤ちゃんの気持ちも落ち着かせることができます。つらいこともあるとは思いますが、赤ちゃんにはつらそうな表情を見せず、笑顔で対応することを心がけましょう。
まとめ
新生児との生活を始めたばかりのときは、慣れないことばかりで、ただでさえ大変な時期です。その上、赤ちゃんに夜中泣き続けられると、ママは精神的にも身体的に疲弊しきってしまいます。
ただ、新生児の場合には、まだ昼夜の区別がついておらず、夜も日中と同様に泣くことで、なにかしらの意思表示をしています。泣いてしまったときには、イライラした表情は見せず、赤ちゃんが泣いている原因として考えられるものをひとつひとつ解消していきましょう。
昼夜の区別がつくようになると、生活のリズムが安定してきます。リズムがつかめてくると、夜も少しずつではありますが、まとまった時間を眠ってくれるようになります。なるべく早く、赤ちゃんが昼と夜の区別をつけることができるように、生活のなかで工夫していきましょう。
つらいときには、家族の協力を得ながら、少しでも睡眠時間を確保して体を休めてください。赤ちゃんと向き合うときには、笑顔を見せられるように、ママの体調管理にも十分に気をつけてくださいね。