すやすや眠る赤ちゃんのベビーカーを優雅に押して、ママは鼻歌混じりに近所を散歩…なんてイメージのベビーカーですが、現実は優雅とはかけ離れたもの。

ベビーカー嫌いの赤ちゃんvsベビーカーに乗せたいママのバトルが日々繰り広げられているのが現実です。

今回は赤ちゃんがなぜベビーカーを嫌がるのか、またその対処法や対策もお伝えしていきます。

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赤ちゃんがベビーカーを嫌がる・泣く・乗らない原因

あんなに快適そうなベビーカー、いっそママの方が乗りたいよ!と思うときもありますよね。では、なぜ赤ちゃんはベビーカーを嫌がってしまうのでしょうか?

ママの抱っこが大好き

赤ちゃんはママの抱っこが大好きなんです。暑くても窮屈でも、ずーっとママにひっついていたいんです。ベビーカーに乗せられるとママの顔が見えず心細くなり泣いてしまうことが大半。

長時間抱っこはママの負担になりますが、その時はベビーカーを荷物置きと割り切って抱っこに切り替えるほうがオススメです。

後追い、自我の芽生えの時期は嫌がることが多い

ママの存在が見えないと不安になる生後6ヵ月以降の後追い時期や自我が芽生え始めた時期から急にベビーカーを嫌がるようになった、という話はよく聞きます。

抱っこが好きというのも同様に、やはりママが赤ちゃんから離れるということにとっても不安を感じるようです。

飽きた・眠い・お腹空いた

外の景色に刺激を受けやすい月齢の赤ちゃんでも、やはりそこそこの時間で飽きてしまいます。ベビーカーは抱っこのときのような揺れも少ないので退屈に感じる赤ちゃんが大半です。

また一人で寝付くのが苦手な赤ちゃんは眠くなってくると機嫌が悪くなるので、眠気があるときは特にベビーカーを嫌がる傾向にあります。ママの負担はありますが、赤ちゃんが眠たくなる前の外出は抱っこ紐の方が無難ですよ。

お腹がすいて泣くのも同様で、やはり通常よりも機嫌が悪くなるもの。赤ちゃんのお腹を満たしてからの外出がベストですね。

ベビーカーとの相性や座り心地が合わない

ベビーカーは決して高ければ良いというものではなく、赤ちゃんとの相性があります。それは月齢に合ったサイズ感(大きすぎないか、また窮屈すぎないか)も大事なところ。

といっても生後1〜2ヵ月から使えるA型ベビーカーは赤ちゃん自身が小さいため、どうしてもすき間が出来てしまうので丸めたタオルを挟んだりすると改善することもあります。

またつい忘れがちなリクライニングの角度やシートベルトの調整をこまめに変えることも忘れずに。知らず知らずのうちに成長して、赤ちゃんが窮屈に感じてしまっていることもあります。

暑さや冷え、すき間が原因も

最近のベビーカーはハイシートになっているというものの、やはり夏はアスファルトの照り返しがきつく、冬も風が通るようなメッシュ素材のシートだと赤ちゃんは心地悪く泣いてしまいます。

夏場、冬場は保冷剤や保温シートが入れられるベビーカー用の敷きパッドでの対策をオススメします。

ベビーカーを嫌がる・泣く・乗らないときの対策

それでは実際ギャン泣きしてしまったらママはどのように対処しているのでしょうか?

抱っこ紐は常備しておく

抱っこ紐によっては大荷物になってしまいますが、やはりベビーカーと抱っこ紐の両方使いが強力です!

機嫌が良ければそのままベビーカーに乗せておき、泣きそうなら抱っこしてあげるのが赤ちゃんも一番すんなり落ち着きます。

もし荷物になりそうなら、最初から抱っこ紐を着用しておくのも手です。その時はゴムや紐でくくってしまえばブラーンとならず、コンパクトに着用出来ますよ。

私は子どもを産む前は「なんでベビーカーがあるのに子どもを乗せずに抱っこしているんだろう?」と不思議に思っていましたが、まさか子どもがベビーカーを嫌がるなんて思いもよりませんでした。実際にママにならないと気づけないことって本当に多いんですよね。

ベビーカー用のおもちゃ

ベビーカーの日よけカバーやフロントバーに取り付けるおもちゃは、上手く赤ちゃんの気を引いてくれるのでオススメです。見た目もカラフルで可愛いので、ベビーカーのアクセサリーにも◎

ボタンを上手に押したり出来るようになれば、音の出るおもちゃもよく遊んでくれます。ただ電池式のものは「ここぞ!」という時に限って電池が無くなるハプニングが多いので、揺れて音が出るおもちゃの方が安心です。赤ちゃんの顔が映る鏡がついているものも良いですね。

軽食やお菓子

“もので釣る”という感じが苦手なママさんもいらっしゃいますが、やはりお菓子やジュースは強力なアイテムです。あげすぎるとベビーカーに乗る=お菓子がもらえると学んでしまいやすいので、量の調整は必要かもしれません。

とはいえ、我が子もベビーカー嫌いだったためお菓子(ベビーせんべいなど汚れないもの)にはかなり助けてもらいましたが、ほどほどで切り上げていたからかそこまでお菓子に執着しませんでした。

頑なにあげない!となると子どももずっと不機嫌、しいては私も不機嫌になるので、一緒におやつの時間として食べていることもありましたよ。ママがなるべくストレスを溜めずに向き合えることも大切だと思います。

ベビーカー嫌いは克服はできる?いつまで続く?先輩ママさんの対処法とは

それでは、実際にベビーカー嫌いだったママさんの体験談を元に成功したベビーカーの克服法を見ていきましょう!

個人差はありますが、なにかのきっかけでベビーカーに乗るようになってくれるかもしれませんよ。

先輩ママの対策

•“ママはちゃんといるよ”アピール

とりあえず私が無言になると泣き出す息子。その対策としてベビーカーを押すときは常に私の声が聴こえるように常に歌を唄っていました。

声が聴こえることが心地良いのか、そのまま寝てしまうことも。また慣れるまでは対面式にしてなるべく目を合わせるようにしていました。

先輩ママの対策

•乗り物は面白いもの!お家でベビーカーごっこ対策

抱っこで慣れすぎていたため、ベビーカーはおろか車のチャイルドシート(ベビーシート)でも大泣きでした。

つたい歩きが出来るようになった頃、お人形を子供用のおもちゃのベビーカーに乗せて歩かせてみたところ、自分も乗りたい!となり徐々に乗ってくれるようになりました。“乗り物に乗せる”また“乗り物に乗る”ということが面白く感じてきたようです。

先輩ママの対策

•さっと乗せてさっと引く対策

我が子はとにかくベビーカーで一人ぽつんの時間が少しでもあるとダメだったので、私の用意を完璧にしてからベビーカーに乗せてすぐ出発する方法を取っていました。

乗せ始めの20〜30分ぐらいはご機嫌に乗っていますが、そろそろ雲行きが怪しく感じてきたら泣き出す前に抱っこ紐にイン!泣き出しスイッチが外出先で入ると面倒なので、さっと引く方法で乗り切っています。

先輩ママの対策

•一歳後半〜二歳あたりに期待大!

後追いの始まった生後6ヵ月から一年ぐらいはずっとベビーカー拒否でほとんど抱っこかヨチヨチ歩きだったので、張り切って高いA 型ベビーカーを買ったこと自体を激しく後悔しました。

しかし歩き慣れてくると子ども自身が“歩いて疲れる”ことを覚え、一歳半から急にベビーカー大好きに。途中で処分しようかと思いましたが、残しておいて良かった!でもこれぐらいの月齢ならB型ベビーカーかバギーの方が良かったかな…

ママさんによっても対処法は様々ですね。色々試行錯誤しながらも乗ってくれるようになるのは、ママの負担も軽くなるので嬉しい限りです。

我が子もほぼ1年ぐらいベビーカー拒否でしたが、やはり二歳代になった今はむしろラクチンとばかりにベビーカー大好きになりました。

大人の都合も大事、だけど赤ちゃんの気持ちも大事

大荷物で移動しなければならないときのベビーカーはとてもありがたいもの。ただ、忙しいママはどうしても目的地まで急げ!と足早に移動してしまいますよね。

しかしちょっとひと呼吸。赤ちゃんのその時の気持ちは、もしかするとどうしても眠くて抱っこが良かったかもしれない。ささっと飛んでゆく景色よりも、道端のなんでもないものをママと一緒に見たかったかもしれない。無言じゃなくママの声が聞きたいのかもしれない。

その欲求と実際のギャップが生じてベビーカーに乗らない、降りたい、となることもあります。

大人の都合でどうしても急がなければならないときにぐずられるのは本当に困りますが、ここは急がば回れという感じで急いでる時ほど赤ちゃんの様子に目を向けてあげて欲しいなと思います。

ちょっとの先回り行動で、赤ちゃんとの外出が楽しめてベビーカー嫌いを克服してくれるかもしれませんね。