妊娠中はいつもと違い味覚や嗜好が変わるので、何故だか無性にコレが食べたくなる!という妊婦さんが大半です。
ただ、単にコレが食べたいという好みの問題ではなくつわりの時はどうしても「これしか食べられない」ということもありますよね。
そういう場合の栄養状態は大丈夫なのか、また食べすぎによって太ってしまったら…と心配になることも多いはず。
今回はその中でも特に妊婦さんに人気の“スイカ”にスポットを当ててお伝えしていきます。
妊娠中のスイカは太ってしまうの?
水分たっぷりの甘〜いスイカ。ウリ科で野菜に分類されるといえど、そこそこ糖度も高いので体重管理必須の妊婦さんが食べるには大丈夫なのでしょうか?
一日200gまでなら◎
スイカの1玉あたりのカロリーは約1,200kcalです。
農林水産省の果物の一日摂取目安量は200〜300gまでと言われているので、大体200g(=一口サイズ6個ほど)までなら妊娠中でも食べても問題ありません。
またスイカ100gあたり37kcalと低カロリーですので、カロリー自体はそこまで気にしなくても良さそうですね。
ただスイカに含まれる糖分は100g中6gあります。
妊娠中の一日の糖分目安量は15gと言われていますので、妊娠糖尿病と診断されている、もしくは毎回の検診で糖がプラス気味の人は控えめにしておく方が良いでしょう。
果物全般は体重増加しやすいので注意
これはスイカに限ったことではありませんが、妊娠中の果物はかなり体重に影響が出やすいものです。
実体験で言えば、夜に果物を食べた翌朝の体重は冷や汗ものでした。もちろんお腹いっぱい食べたわけではなくリンゴを3、4カットくらいのものでしたが、やはり夜に食べるというのが良くなかったんですね。
妊娠中に果物を食べるなら必ず朝か昼がおすすめです。
間違っても検診前夜なんかに食べてはいけませんよ!先生に注意されるのが目に見えていますので気をつけて下さい。…といっても、たまには夜に甘いもの食べたいですよね。
つわりの時は食べられるものだけで大丈夫
つわりの重症度は本当に人それぞれ。
「つわりがおさまるまで○○しか食べられなかった」というタイプの人も多いと思いますが、つわりの時は無理して栄養バランスを摂ろうとしなくても食べられるものだけで大丈夫だそうです。
水を口に入れるだけで戻してしまうという酷い状態が続く場合は病院で点滴が必要になりますが、そうでなければママが食べやすいものを食べてつわり時期を乗り切りましょう。
どんな低カロリーのものでもたくさん食べ過ぎると太ってしまいますし、特に妊婦さんは夜の摂取はキケンだということを頭に入れておいた方が良さそうです。
では、水分たっぷりのスイカ自体には一体どんな栄養素があるのでしょうか?
妊娠中のスイカの栄養素は嬉しいことばかり!
スイカの90%は水分で出来ています。
しかしただの水分ではなく妊婦さんにとって嬉しい栄養や効果が詰まっているのです。
血圧を下げてくれる!血液サラサラ&むくみ解消効果
スイカには血圧を下げてくれるシトルリンという栄養素が含まれており、血圧を下げるだけでなく血液サラサラ&むくみ解消効果があるので、妊娠中には欠かせません。
妊娠中は普段血圧が低めの人でもどうしても高血圧になりがちで、妊娠後期はグンと血圧が上がることがありますので毎日少しずつ摂取していきたいですね。
マグネシウム、ミネラル、鉄分が含まれるので貧血の予防にも
妊娠中に起きやすいめまいや貧血は、特に夏場に起きやすいもの。
スイカはマグネシウム、ミネラル、鉄分を含んでいるので貧血予防や夏バテ防止にもってこいの食べ物です。
「スイカに塩をかけて食べる」という昔からの食べ方がありますが、あれは糖分の上に夏場の汗で出てしまった塩分も取り入れるといった意味ではとても良い方法だと言えます。
ただ妊娠中は塩分過多はむくみの原因にもなりますので、塩をかける場合は夏場のみの方が良さそうです。
シミやそばかすに効果あり
妊娠中は胎内の赤ちゃんに栄養を取られてしまうのでママの肌がどうしても衰えがちになりシミやそばかすが一気に増えます。
スイカには抗酸化作用のあるリコピンやビタミンCが含まれているので、シミやそばかすだけでなく美白、肌のターンオーバーに効果があります。
抗酸化作用は動脈硬化やガン発生リスクを抑え、老化防止や若返り効果といった女性にとってありがたい栄養素なのでしっかり取り入れたいですね。
免疫力アップでデトックス効果も!利尿作用やむくみ改善にオススメ
スイカにはデトックスという身体の毒素を排出するカリウムが含まれています。
カリウムは身体の余分な塩分を排出し、利尿作用やむくみ改善効果があります。
また妊娠中もっとも大切な免疫力をアップさせるカロテンも含まれています。
胎内の赤ちゃんに栄養を取られてしまいがちな妊娠中は、ママの身体が資本なので出産までにしっかりと免疫力をつけておきたいですね。
スイカの栄養素を見てみると、妊娠中だけでなく出産後もしっかり取り入れたい栄養ばかり。
私自身、妊娠前は出来なかったシミが急に増えたり妊娠後期に足がむくみやすくなったりとツライ症状が多かったのですが、きっと同じ思いをしている妊婦さんは多いように思います。
注意
ただ一つ気をつけたいのが、スイカに限らず夏の果物は身体を冷やしてしまうということ。冷蔵庫でしっかり冷やしたスイカはおいしいですが、腹痛や下痢の原因にもなりやすいため妊娠中は常温で食べましょう。
妊娠中の嗜好は赤ちゃんの性別と関係があるの?性別によってママの顔が変わる?
なんだか無性にガッツリ系の食事が食べたくなったりするとお腹の子は男の子、逆にあっさりした食事の場合は女の子…と、お腹の赤ちゃんの性別によって食べ物の嗜好が変わると言われていますが実際はどうなのでしょうか?
食べ物の好みでは性別は分からない
特に妊娠中スイカを好んで食べる妊婦さんは多いのですが、結論から言いますとスイカを好んだからといって女の子、男の子ということは関係がないそうです。
私自身、妊娠中に好んで食べていたものはトマトだったのですが同時期に妊娠した妹も同じようにトマトばかり食べていたと言っていましたが、性別は見事に女の子・男の子と分かれました。
多少の偏りはあるかもしれませんが、一概にスイカを食べたからこっち!ということは無さそうですね。
妊娠中、赤ちゃんの性別によってママの顔が変わる?
妊娠中に食べたものでお腹の性別が変わるわけではありませんが、赤ちゃんの性別が分かるまではなんだかソワソワしてしまいますよね。
食べ物の好みと並んでよく耳にするのが、お腹の赤ちゃんの性別によってママの顔つきが変わるということ。
男の子だとママの顔つきが凛々しくなったりきつくなったりし、女の子ならママの顔つきはあまり変わらないというのは昔からよく聞く話。もちろん当てはまらない部分はあるかもしれませんが、個人的にはこれは「アリ」かなあと思います。
長年接客業をしてきて毎日たくさんのお客様と接していましたが、男の子を妊娠された方は顔つきが変わられる方が多かったです。
逆に女の子を妊娠された方はほとんど顔つきが変わる方は少なく、私自身は女の子を妊娠していましたがよく周りから「顔つき全然変わらないね」と言われていました。
お腹の赤ちゃんによってママの顔が変わるなんて!とビックリされるかもしれませんが、自分の身体で別の命を宿すということはそれだけ大きく変化してもおかしくないぐらいの神秘的なことなのでしょうね。
ストレスにならない程度にスイカは美味しく食べよう
妊娠中好まれやすいスイカ。食べすぎはよくないものの栄養的にも申し分ないので、ぜひしっかり摂ってもらいたい食材のひとつだと言えます。
甘いものや果物は太るから…といって我慢しすぎもNG。その反動でドカ食いをしてしまうぐらいなら朝や昼、おやつの時間に楽しむ程度に美味しくいただきましょう。
日々体重計とにらめっこしてストレスを溜めるより、食べるときは食べる!とママが良い気分で過ごすことが赤ちゃんにとってなによりの栄養素になりますからね。